リフレーミングで
違う面に目を向ける
1つ目は「リフレーミング」を使った捉え直しです。
「リフレーミング」とは、問題や状況を新しい視点や枠組みで捉え直すことです。
例えば三角錐を横からしか見ていなかった(▲)けど、上から見たら■だった、というイメージですね。
新たな視点を得るということは、視野が広がる、ということです。
視野が広がると違うものが目に入ります。
違う要素が見えると感じ方が変わってきます。
感じ方が変わることで、選択肢を増やすことが出来ます。
選択肢が増えると自由度が上がります。
事例を使ってみていきましょう
最近落ち込み傾向にある家族から「もっとこうしてほしい」と生活上の要望を伝えられました。
その時、あなた自身も仕事で疲れていて、咄嗟に「それは無理」と拒絶してしまいました。
拒絶された家族はそれ以上反発することなく自室にこもってしまいました。
あなたは後になってから「もっとちゃんと理由や詳細を聞けばよかった。感情的になって恥ずかしい。普段は私のほうから『して欲しいことがあれば相談してね』って言っているのに、逆のことをしてしまった…」
と考え、恥ずかしさと後悔が強まり、謝るよりも「無かったことにしたい」思いが勝ってしまっています。
①この時の自分の気持ちは?
この時、あなたは「自分の気持ち」という視点からしか、この問題を見ていません。
別の視点から眺め直してみましょう。
「こうしてほしい」と要望してきた家族の視点に立つことが出来ればベストかもしれませんが、逆に自分を責める結果にもなりかねません。
リフレーミングの目的は「視点を増やす」ことです。何かを却下することではありません。
例えば三人目の別の家族や、ペットの視点でもいいでしょう。
猫を飼っている(と想定)として、その猫が二人の言い合いを聞いていたらどうでしょうか。
②リフレーミングすることで変化する思考の流れ
- 自分の感情からだけ、状況を見ている
- 「もっとちゃんと理由や詳細を聞けばよかった。感情的になって恥ずかしい。
普段は私のほうから『して欲しいことがあれば相談してね』って言っているのに、逆のことをしてしまった…」
⇒落ち込み、自己批判
- 他の人の視点で振り返る
- ✅別の視点から眺め直してみましょう
✅例えば三人目の別の家族や、ペットの視点でもいいでしょう
- 違う発見がある
- ✅今気づいていない要素が見えてくる = リフレーミング = 視点が追加
③第三者の視点からの発見:ペットの猫の視点
パパさん元気なさそうだニャ。ママさんも顔が疲れてるニャ。そんな時に大事な話するのは無理があるニャ。
ご飯食べてお風呂入って、一息ついてからでもいいのに。
二人とも最近余裕がないニャ。僕と遊んでリラックスするニャ。
④リフレーミングの結果
傍から見れば生活習慣を変えるような大切な話し合いが十分にできるようなコンディションではなかったことがわかります。
この出来事に囚われ続けると、家族と生活上の問題を改善する話し合いを今後避け続けるようになります。しかしそれは現実的な対応とは言えませんよね。
「話題の重要度に適した状況で話し合うようにしよう」という家族内ルールを、これもまた余裕があるときに相談してみる、という視点を得ることが出来るでしょう。
分かりやすく動画でご説明します。
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