では、実際に「人に助けを求めるようになる」ためには、どうやってそのスキルを身につければいいでしょうか。
もちろんいきなり実践してもOKです。
すぐには無理…という方は、今から出来る方法から練習してみましょう。
では、他者に助けを求めるスキルはどうやって身につければいいでしょうか。
- 自分の限界を知る:言語化する練習(SNS、日記、ジャーナリング)
- 限界を超えるもの・他の人がやったほうが早いことをピックアップする
- やって欲しいことを頼む相手を探す
- 助けてもらったら「すみません」ではなく「ありがとう」
- 誰も思いつかなかったら公的機関・専門家を頼る
まずは自分の限界・許容範囲を知りましょう。
どこまでなら自分が請け負えて、どこから先は出来ないのか、不安を覚えているのか、の仕分けをします。
これには「言語化」が役に立ちます。
日記やジャーナリングなどで、自分の気持ちを文章にして再認識しましょう。
過去の日記やSNSの投稿があれば、それも含めて得手不得手を分析出来ます。
次に「この部分・この先は自分よりも他の人にお願いしたほうがいい」というものが見えてきます。
それをお願い出来る人を探しましょう。
引き受けてもらったら、「すみません」ではなく「ありがとう」を伝えましょう。言っている側としては同じ意味ですが、どちらサイドに立った言葉か、が違います。
「すみません」は自分側に立った言葉です。本来自分がやらなければいけないと思っていたことを肩代わりしてくれることが「申し訳ない、でも助かった」という目線です。
「ありがとう」は相手目線です。自分自身の申し訳なさは一旦横へ置いて、手間をかけてくれた相手への感謝です。
どちらのほうが相手に喜ばれるかは明白ですよね。
もし頼る相手が誰も見つからなければ、遠慮せず公的機関や専門家を頼りましょう。
場合によってはお金がかかるかもしれませんが、その分遠慮は必要ありません。どんどん頼って甘えて支えてもらいましょう。
私も人に頼ることは悪いことだと思っていました。迷惑だと思われたらいやだな、とか。でも出来ないことと出来ることを仕分ける、出来ないことは出来る人にお願いするのは、悪いことではないのですね。
おっしゃる通りです。出来る人、スキルや余裕がある人にとってはそれほど大きな負担ではないし、「頼ってもらえた」ということ自体が喜びにもなります。そしてその人との信頼関係を深めることも出来て一石二鳥です。