自分自身に集中する

相手ではなく自分に集中する
すべての起点は「自分」

つい誰かに「~~しなきゃだめだよ」「~~であるべきだよ」と言ってしまうことありますよね。
逆に言われることも。

相手への不安や不満からくる意見は、実は自分の感情が起点になっていることが多いです。
状況を変えたいときは、相手よりまず自分に集中して自分の行動を変えましょう

1.相手を変えることはできない

まずこれは覚えておいた方が何かと楽になります。
直接的な指導・アドバイス、賞罰、環境や道具を整えたりして、相手がこちらの期待通りに行動したり考えたりしてくれるようになる方向へ仕向けようとしますが、「こちらの想定通り」というのはほぼ無理でしょう。

なぜなら、当たり前ですが、相手には相手の考えと、事情と、得手不得手、好き嫌いがあるからです。

こちらからのアクションで、相手が変化することはあるでしょう。
しかし「こちらの想定通り」を「目標」としてしまうと、相手にとっても自分にとってもストレスの元になりかねません。

変えることはできる、でも思い通りには出来ません。

2.「~~しないとだめ」な理由は?

誰かに

  • ~~して
  • ~~になったら大変だよ
  • ~~をしないで

と言っている時、自分のなかに

  • ~~してくれないかな
  • あなたが~~でいてくれないと私が恥ずかしい
  • ~~されると自分が困る

という思いは少なからずあると思います。

「相手のため」が出発点ではありますが、最終的には「自分のため」の発言になっています。
両者の希望や懸念が一致しているなら問題はありませんが、どちらか一方だけの都合を押し通そうとすれば、相手から反発を受けることは想像に難くありません。

3.強すぎる責任感

親、上司、先輩、教師、指導役、管理職、リーダー。
誰かを間違った方向へ行かないよう見守り、導かなければいけない立場になると、勢い余って責任感が暴走することがあります。
そのとき、見守りや成長の手助けではなく、息苦しいだけの「管理」になっていないでしょうか。

責任を感じ過ぎて相手を細かく管理するときもまた、背後に「相手が~~しないと自分が困る」という、こちらの事情があるはずです。

しかし、自分が困る、というなら、その対処は本来自分がするべきことです。
相手に~~してもらうことで対処しようとするのは無理があります。
逆もまた然りです。
相手が~~しないことで、最終的に困るのが相手だけなら、そこまで厳しく追及する必要があるでしょうか。

相手に任せてしまえばいいのではないでしょうか。

4.自分に集中する

自分がやらねばいけないこと、自分に出来ることはどこまでか、の線引きを見極めましょう。
意外と少なかったり、見落としていたりします。
よく考えてみたらあまり重要ではなかった、というこだわりを捨てることが出来るかもしれません。

自分がやらなければいけないことに自分が集中して取り組んでいると、「~~になったらどうしよう」という不安への対処が出来、他者に「~~して(くれないと自分が困る)」という懸念が減っていきます。

それでも完全に手を離すことが出来ない場合は、何かあった時のセーフティネットになれるように、相手ではなく自分を「育てる」ほうが、近道かもしれません。

「~~になったらどうしよう」が「~~になっても自分が〇〇すれば大丈夫」と考えることが出来ますし、自分が得たスキルや能力、成長分は自分のものですから、他の場面で役に立てることも出来ます


相手を変えることも、自分が何かの感情(不安、恐怖など)を感じないようにすることも難しいです。
出来るとすると自分の行動を変えること。

相手に何かをして欲しい、と考える前に、自分が出来ること・すべきこと・やりたいことは何か、を考えて、集中しましょう。

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