笑顔、忘れていませんか?
かれこれ2年以上のマスク生活に、すっかり慣れてしまった感があります。
風邪を引いているわけでも花粉の季節でもないのにマスクを常に着用していなければならない、というのは、マスクに抵抗感が薄いと言われる日本人でも辛いものがありますよね。
それでも命には代えられませんから、皆我慢していたのだと思います。
人間は、良くも悪くも慣れることが出来る存在です。
マスクを常につけていることにもかなり慣れてきました。
その代わりに、忘れてしまっているものがあるかもしれません。
それは、「笑顔」ではないでしょうか。
1.口だけ動かさない
マスクをつけた状態だと、自然に口元を動かさなくなりますよね。
声を出さなくても不思議に思われません。会話は飛沫を飛ばす行動なので、喋らないほうが〇とされる。
喋らなければ口は動かない。
マスクの下で表情を動かせば、マスクと肌がこすれるし、女性ならメイク崩れや、口紅がマスクにつくことが気になってしまいます。
無意識のうちに、表情を作ることを忘れてしまっていないでしょうか。
2.「笑い」と「笑顔」の違い
マスク生活が続いているからといって、笑っていないわけではないと思います。
しかし特に意識せず笑っている人は、マスク生活関係なく、「笑う」ことや、笑いに繋がる要素が普段から身近にある人なのではないでしょうか。
お笑い番組やギャグ漫画が好き、とか、映画を見るならコメディー、とか。
楽しいこと、嬉しいこと、面白いことに接した時に感情が揺り動かされ、ぽん!と声や表情、からだの動きに出るのが「笑い」です。感情表現ですね。
対して「笑顔」とは、自分の感情よりも、誰か特定の存在に対して、笑顔から連想される意思を伝達するための「コミュニケーション手段」です。
接客業の人がお客さんに対して笑顔を向ける、朝会社の人に挨拶するときに笑顔を作る、淋しそうな子供を慰めるために笑顔で話しかける、など。
これも今までなら無意識にやっていたことです。「おはようございます」と言葉で言いながら顔が怒っていたのでは言われた人はびっくりします。
当然ながら、「おはようございます」と言う時は、自覚的に笑顔の表情を作りながら言います。
しかしマスクをしていると、笑っているのかそうじゃないのかが分かりづらいです。
もっといえば、笑っていなくても相手にバレる率が下がります。
努力して笑顔を浮かべる必要がなくなっているのです。
3.笑顔を作ろうとするとどうなるか?
表情を笑顔にすることで、脳が「今自分は楽しいんだ」と錯覚する、という話は聞いたことがあると思います。
試しに、今わざと笑顔を作ってみてください。
目じりが下がり、口角が上がって、無表情だった時とは違う場所の筋肉や筋が動いたと思います。
更に、わざと笑顔を作るために、あえて楽しいことを思い浮かべたりしませんでしたか?
過去にあった楽しい記憶、これから先の楽しみな予定、推しのことや趣味についてなど。好きな人や、家族、ペットを思い浮かべた人もいるでしょう。
こうした快感情は、言うまでもなくストレス低下につながります。
気持ちに余裕が生まれ、焦りや不安が軽減されます。
4.いつかマスク生活は終わる
以前と同じように、マスクをつけないことが普通の毎日が戻ってきた時、自然な笑顔を作れるでしょうか。
実は結構難しいのです。
普段から笑う回数が多い人は別として、仕事上、対人上の必要スキルとして意識的に笑顔を作っていたような人は、自然な笑い方を忘れているかもしれません。
以前は出来ていたことが出来なくなってしまっている、というのはショックな体験です。
すぐに取り戻せれば問題ないですが、意識すると逆に出来なくなるもの。
以前と同じ表情の使いこなしが出来なくなり、自信を失い、ストレスをため込んでしまう可能性もあります。
いつか今の異常事態が収束する日が来るためにも、自分らしい笑顔を忘れないようにしておきたいですね。
笑顔 忘れてしまっていましたね
私だけでは無いでしょうね
この3年間コロナ禍で失いつつ物があったことを
この時代笑顔思い出して日々を過ごしていきたいものです
よく思い出させて頂いて有難うございました
みゆうさん、コメントありがとうございます!
マスクがあると、知らないうちに顔が固まってたり、声を出さないで意思表示してる自分に気づきました(汗
気が付けば3年もの間、コロナに必死に対応してきて、忘れてしまったものは色々あるかもしれないですね。
こちらこそ、ありがとうございました(*^-^*)