孤独は心の自立訓練

孤独は心の自立訓練
孤独は心の自立訓練

単身生活者、非婚率の増加、核家族化などがニュースになる、というかもうニュースにすらならないほど当たり前になってきています。
人が孤独を感じるのは、家族が少ないから、またはいないからでしょうか?
通信手段がなかった時代ならまだしも、リアルではなくても誰かと繋がることはそう難しくない現代で、それだけが理由とは思えません。

現代の孤独とは、何が理由でしょうか。孤独をどう捉え、どう活用すればいいでしょうか。

1.一人=孤独?→いいえ違います

周囲にまるっきり他者がいない生活をしている人は、ほとんどいないと思います。
独り暮らしであっても、お隣さん、電車で一緒になった人、勤務先の同僚、ショップの店員、雑踏ですれ違う人。
またはSNSで繋がっている人。相互フォローしていれば「繋がり」と言えなくもありません。
家族がいれば尚更誰かしらそばにいるでしょう。

それなのに孤独だと、淋しさを覚える人は多いと思います。
物理的な「一人」が孤独の原因ではないからです。

2.家族、友人がいても孤独を感じるのはなぜか?

心が繋がらなければ一人で居ても孤独

物理的な近い距離に家族や友人がいても孤独は感じます。
仲間外れにされているとかではなくても、疎外感や、自分は一人だ、と感じる瞬間があると思います。

そこに足らないものは「心の所属感」です。
自分が望む時に望む相手と繋がれる信頼感・安心。それは「いつでも24時間繋がっている」こととは別物です。
あえて独りになりたいときも、人間にはあります。だからいつでもつながっている必要はないし、それを求めるのは無理な話です。
そしてつながった相手との相互理解。誰かと会話していても孤独を感じる時には、理解されていない淋しさ、相手を理解出来ない壁が存在します。

心が誰かと繋がった時、初めて「心の所属感」が満たされ、孤独が薄まります。

3.孤独は「悪」でも「劣」でもない

望まない孤独が長期間続くと、人は心のバランスを崩して病気になってしまうことがあります。
ただし、孤独そのものが悪で、それを感じない人よりも劣っていることではありません
自分が今孤独であること、誰かと繋がることを望んでいるけれど、それを得られない状態で、淋しさを覚えていることを自覚出来るのは、そうすることが出来る能力があるからです。
能力とは、心の余裕、視野の広さ、現実と向き合う覚悟などです。

孤独な状態で何が出来るかを知り、出来ることを増やす経験は、心の「保険」になります。
一人になることを無闇と恐れることが無くなります。
孤独になったとしても、また誰かと繋がれる、と、自分を信じることが出来るからです。

4.繋がりたい時のポイントは「急がば回れ」

急がば回れ

孤独がどうしても辛く耐えがたい時は、何でもいいから誰かと接触を持ちたくなります。のどが渇けば水が欲しくなるのと同じですから、自然な心の動きです。

ただし、ここは一呼吸置きましょう。そして「急がば回れ」を唱えましょう

孤独な時、誰でもいいからと繋がってしまった相手が、こちらの孤独感を利用しないとは限らないからです。
そこまで悪いケースでなくても、安易な接触楽をしているだけでメリットは少ないです。本当に望んでいる相手ではないからです。
例えば一刻も早く恋人が欲しくて、出会い系などで知り合った人と会ってしまうケースなどです。
結局お互いに「望んでいた相手ではない」と失望し、繋がりが切れ、「自分は孤独だ」という思いが強まってしまいます。

孤独が辛いと思っているなら尚更、どんな時・状況で、どんな人と繋がりたいと思っているのかをじっくり考えてみましょう。


常に誰かにもたれかかる関係を望むよりも、自分の心を自分で保つことが出来る人こそ、大事な相手と繋がれた時、相手にも「出会えてよかった」と思って貰えます。
孤独を経験することは、心を自立させる訓練のようなもの。
訓練は、長すぎると疲れてしまいますから、ほどほどにして、疲れたら求めた相手と繋がれるよう、訓練の成果を「実践」に試していきましょう。

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