
ストレスを取り扱う時、やる気が出ない・ゆううつ・前向きになれない「気持ち」を気持ちで矯正しようとしてしまいます。しかしこれは非常に難易度が高いです。
何故なら気持ち自体は目に見えないからです。見えないものを見えないもので対処しようとすると堂々巡りになってしまいます。目に見えるところからケアしていきましょう。
①生活面
具体的には多忙、不足、過剰がないか、です。時間・体力・お金の配分バランスを見直しましょう。
忙しすぎて時間に余裕がない。収入が減ってお金が足らない・足らなくなりそうで不安。あれもこれもと手を出し過ぎてやることが多すぎる。
こうした要素はありませんか?
忙しすぎる原因自体はいずれ取り組むとして、毎日やらなくてもいいタスクから削って時間の余裕を作りましょう。
お金も同じですね。不要な出費を減らしましょう。大きなお金が必要となりそうな予定を先延ばしにする、代替手段を考える、なども有効です。
意識が高くて色んな習い事や活動に手を出し過ぎてオーバーフローしてしまうケースもあるでしょう。今の自分に必要なものは、落ち着いて考えればそんなに多くありません。吟味して、優先度が低いものはお休みしましょう。

②行動の選択基準
認知の歪みの中で「べき思考」があります。
「○○であるべき」「○○しなければならない」という思い込みは、今の自分のやりたいことや必要なことを押しのけて、違う行動を引き起こします。
平日ずっと忙しく働き通しだったら、週末くらいゆっくり休みたいしそうしていいですよね。けれど「休みの日でも朝はちゃんと起きて朝食を食べなければだらしないみっともない人間だ」と思い込み過ぎていたら、眠い目をこすって重い体を引きずって無理やり起きて食欲もないのに朝食を詰め込むかもしれません。
正しい考えが、そのまま今の自分に必要なものとは限りません。
必要な行動を柔軟に選びましょう。

③環境面

環境は、自分一人で変えることは出来ないものが多いかもしれません。
他者も環境の一つです。パートナーの生活習慣がストレス源になっていたとしても、それを完全に自力で変えることはできません。相談は出来ますが。
変えることが出来る環境はどれか、環境は変えられなくても道具を使って自分への負担を減らせないか、を考えましょう。
外の音が気になるとしたら、窓の前に大きい家具を移動させて防音効果を高めたり、ノイズキャンセル機能がついている耳栓やイヤホンを使うことが出来ます。