見方が変われば
嫌な過去に囚われる
度合いが下がる
ご自身の「忘れたいけど忘れられない嫌な過去」を思い浮かべてください。
その出来事は、あなたにとって恐怖、不安、怒り、羞恥、孤独といった、強いネガティブ感情とセットになった出来事でしょう。
二度と同じ目には遭いたくないですよね。
だから「同じ経験は二度としたくない、そうならないために注意する」ということが、あなたの行動規範になります。
少しでもこの過去の出来事とリンクしそうな、似た条件を備えた状況が近づいてくると光の速さで回避するようになっているでしょう。
そのこと自体を責める必要はありません。
自分の身に迫る危険を回避するのは人間の本能です。本能には理屈や理論がありません。それだけに強く印象に残ります。
危険回避が自分にとってメリットだけなら問題はありません。
しかし今あなたが悩んでいるのは、回避することでデメリットも感じているからではないでしょうか。
回避がデメリットなら、「回避しないで済む」方法を知ることはメリットになります。
例えば上記の「あなたが忘れたいけど忘れられない嫌な過去の出来事」に対し、
✅現在とは違う見方
✅違う感じ方
✅違う解釈
をすることは可能です。
それによって「それほど重大な体験ではないのかもしれない」と気づくことが出来ます。
そして「その後でもっと大変なことも乗り越えられていた」と思い出すことが出来ます。
良い経験になった、とまで考えを変える必要はありません。
「あの出来事は、今の自分にとってはそんなに大した事件ではなかった。それよりももっと大切なことが今はあるんだ」と思い至ることが出来るようになります。
この過程を経ることで、「忘れたいけど忘れられないほど嫌な過去の出来事」に囚われる度合いが下がっていきます。
いずれ思い出すこともなくなっていくでしょう。
