ジャーナリングで
自己覚知する
3つ目は「ジャーナリング」です。
ジャーナリングとは、思ったことに「良い・悪い」の判断を一切せず、そのまま書き続ける作業で、「書く瞑想」とも呼ばれています。考えずに手を動かし続けることで、無自覚な自分の感情や考えに気づくことが出来、習慣化で自分自身への考えや感情が変化し、レジリエンス(回復力)を育てることができます。
事例を使ってみていきましょう
最近落ち込み傾向にある家族から「もっとこうしてほしい」と生活上の要望を伝えられました。
その時、あなた自身も仕事で疲れていて、咄嗟に「それは無理」と拒絶してしまいました。
拒絶された家族はそれ以上反発することなく自室にこもってしまいました。
あなたは後になってから「もっとちゃんと理由や詳細を聞けばよかった。感情的になって恥ずかしい。普段は私のほうから『して欲しいことがあれば相談してね』って言っているのに、逆のことをしてしまった…」
と考え、恥ずかしさと後悔が強まり、謝るよりも「無かったことにしたい」思いが勝ってしまっています。
①ジャーナリングのやり方
ジャーナリングのやり方はシンプルです。今すぐにでも始められます。
- 集中・リラックスできる場所へ移動
- ノート・ペンを用意する
- ジャーナリングのテーマを決める
- ジャーナリングする時間を決めて、タイマーをセットする
- 深呼吸を3回して気持ちを落ち着ける
- 書き始める(時間が来るまで止めない)
②ジャーナリングの4つのルール
ジャーナリングすることで、自分の本心や願望、信念に気づくことが出来ます。
その効果を得るために守らなければいけないルールが3つあります
途中で止めない
自分で設定した制限時間(5~15分程度)の枠内ずっと書き続ける
直さない
書き間違えても直さない
話の順序だては気にしない
見せない
他人が読むと考えると本心が出て来ません
そして一番大事なルールが
手書き
です。話したりパソコンなどで入力する、頭で考えるだけの時とは違う脳の機能を使っているので、思考の流れも普段とは違うものになります。
④ジャーナリングのテーマ
テーマは何でもOKです!
例えば
- 何度も繰り返している「繰り返したくないこと」
- どうしても口に出せない誰かへの本音
- やる気ゼロの自分を実況中継する
- もし魔法使いに1つ魔法をかけてもらうとしたら?
⑤事例を使ってジャーナリングしてみましょう
-
テーマは?
-
家族に対して嫌な態度をとってしまった
-
時間は?
-
10分間
⑥事例を使ったジャーナリング例
さっき家族に対して適当な態度をとってしまった。だって私も疲れてて、全然余裕がなかった。
あっちもきっと余裕なかったんだろうな。だから必要なことを言うしか出来なかったんだろう。
私たちはいつもそうだ。ケンカになるときは。余裕が無いならそう言えばいいのに、言えばお互いに理解できるのに、言わないで別のことを優先してしまう。結果として後悔する。
言わなきゃいけないのはイエスやノーじゃなかった。
『今日は本当に疲れているから大事なことなら明日がいいな』って提案することだったんだ
⑦ジャーナリングで過去と向き合う
誤字脱字や、漢字を使わずひらがなになっていてもOKです。自分しか読まないのですから。
読み返してみると、自分だけでなく相手の余裕の無さまで配慮出来ていて、更に「いつものパターン」にはまりかけていることにも気づけています。
となると、今までどうやって解決していたのでしょうか。
「忘れたいくらい嫌な出来事」としてラベリングせず、「どうにか対処できる出来事」として捉え直すことが出来そうですね。
分かりやすく動画でご説明します。
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