問題の本当の大きさを知る

問題の大きさを知る

何か問題(アクシデント、悩み事など)が起きた時、問題の本当の大きさを知ることが出来ている人は少ないのではないでしょうか。

目に見えるものではないし、人によって問題の捉え方は違います。
しかしだからこそ、「自分にとってその問題は大きいのか小さいのか、どんな意味を持っているのか」をきちんと把握することが、問題解決への道を作ってくれます。

目次

  1. 問題を過小評価するとき
  2. 問題を過大評価するとき
  3. 問題の大きさが実態からかけ離れるとどうなるか?
  4. 問題の大きさを捉えるためには?
    1. ①マインドフルになる
    2. ②適切な距離を取る
    3. ③無関係の事柄とむやみに結び付けない

問題を過小評価するとき

その問題を、

  • 「大したことではない」と甘く見ている
  • 楽観視しすぎてる
  • 他の問題と向かい合うことを回避するために、取り合わない

ことが考えられるでしょう。

人は、自分の手に負えない問題と向き合うのは怖いです。それは当然のことです。自分のキャパシティに見合う問題だからこそ「何とかしよう」という意欲もわいてきます。
しかしキャパシティを超えた大問題で、かつ自分しか対処する人間がいない、という状況だと、「大したことじゃない」必要以上に小さな問題として捉えようとしてしまいます。

問題を過大評価するとき

逆に、その問題に対して

  • 将来起こることを不安視しすぎる
  • 今 < 未来 ばかり見ている
  • 問題を大きく捉えすぎることで「自分に出来ることは無い」と考える

ことが想定されます。

実際よりも大きな問題だ、と捉えることで2つの方向性に別れます。

1つは「こんな大問題を自分だけで向き合わなきゃいけないはずがない」と考えて、誰かを頼ろう、という選択肢を取ることが出来ます。頼るうえで自分が主担当になる覚悟があればいいですが、「お任せ」してしまうと、問題を過大視しただけでなく人間関係にも影響が及びます。

もう一つは「この問題に対処出来れば自分は成長出来る」とモチベーションを高められるときです。やる気が出て努力出来ることは成長のチャンスですが、「自分がやるんだ」というところを重視しすぎてしまい、抱え込みにつながる恐れもあります。

問題の大きさが実態からかけ離れるとどうなるか?

問題の実態を捉えずにいるとどんなことが起こるでしょうか。

問題の実態・実像が見えない

(本来)取るべき行動がとれない

手遅れになる/違う問題が発生する

解決できなくなる

自信喪失/心的ストレス増

となる恐れがあるでしょう。

問題の大きさを捉えるためには?

色んな問題や状況があるので、まずはどんな心持で向き合うか、を考えたいと思います。

①マインドフルになる

過小評価も過大評価も、問題そのものから目を背けて違うところを見ているから起きる状況です。
将来の「もしも」ばかり気にする過大評価。
将来の「もしも」を考えたくないために起きる過小評価。
どちらも今・目の前で自分が体験している状況を見ていないのです。
マインドフルに、今・目の前の状況と自分が感じている感覚を直視しましょう。

②適切な距離を取る

「大したことない」と捉えるのも、「まずいどうしよう大変だ」と慌てるのも、問題に対する直感からくる判断です。
かといって目をそらしてしまえば正しく評価することも出来なくなります。
一旦問題から距離を取りましょう
気持ちを落ち着かせ、自分の感情を振り返り、状況を分析しましょう。
文章化したり図解したり、誰かと話し合うことで自分から少し切り離して「外在化」してみましょう。
近すぎても遠すぎても本当の大きさは見えません。

③無関係の事柄とむやみに結び付けない

論理の飛躍」という認知の傾向があります。
段階を踏まずに物事を考えて、一足飛びに思考がジャンプしてしまうのです。

例えば仕事で連絡漏れをしてしまった場合。
気づいた時点で連絡し直す、関係者に相談する、漏れた相手先へ謝罪する、などすれば、何らかの代替手段や修正、補完が出来るかもしれないのに、

と考え、上司に解雇を言い渡される前に自分から退職しよう、と決めてしまったりします。

関係ないものにまで手を出すのはやめましょう。


問題の大きさをどうとらえるか、は、「人」よりも「問題のジャンル」に依存する、と、私は考えます。
「Aさんだから」そう考えるのではありません。
仕事に関しては過大評価して慎重になるけど、自分が病気になっても「大したことない」と放置する、という違いは誰にでもあると思います。

何に対してどういう反応をするのか、を知ることで、自分の得手不得手を理解することへもつながります。

自分にとってその問題がどんな意味を持っていて、どんな方法なら解決できるのか、簡単なのか難しいのか、を、マインドフルに適切な距離を取りつつ現実的な方法で対応していきましょう。

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