子どもにするように自分を褒める
自分で自分を褒めること、出来ていますか?
毎日仕事に家事に勉強、人に気を使って健康に気を配って、皆さん本当にお疲れ様です。
と言われても、「それは当たり前のことだから」と思っていませんか?
でも本当に当たり前でしょうか。こんなに頑張っているのに。
自分で自分を褒めるって、一見簡単なようで実は難しいと思っているなら、小さな子どもを褒めるように自分を褒めてみませんか?
1.自分を褒めないとどうなるか?
上述したように、毎日色んな事を頑張っているはずなのに、
「自分には何も出来ない」
「自分はダメな人間だ」
と思っている人ほど、もっとたくさん自分を褒めて欲しいです。
毎日の自分を褒めないで、毎日当たり前のように繰り返している努力をスルーし続けていると、自己評価を高めるタイミングを見逃し、疲労感が高まるばかりです。
2.子どもを褒めるように自分を褒める
しかし、何故色んな努力が「当たり前」なのでしょうか。
今やっていることを、小学生の子どもがやっていたら、どう思いますか?
すごいね、頑張ったね、おめでとう! と言ってあげたくなりませんか?
当たり前だと思えるのは、当たり前にしてしまうくらい努力を続けてスキルを身につけて経験を積み上げてきたからこそ、です。
どの間どれくらい辛くて頑張ったかを知っているのは、自分だけなのですから、自分しか褒めてあげられないのです。
3.褒める時のポイントは?
褒めると言っても、無闇矢鱈と「すごいすごい」を繰り返しても心に刺さりません。
幾つかポイントを押さえておきましょう。
①達成した時、完了した時の気持ちを受け止める
- 終わらないと思ったけど、今日中に出来た!
- 久しぶりに集中出来たな
- (完成した資料を見返して)こんなにたくさん作ったのか、すごいな
②結果だけでなく、プロセスも褒める
- お昼ご飯食べ損ねたけど、終わらせたいから今は仕事しよう
- まだ到着しないけど、頑張って歩かなきゃ
③些細な行動も褒める
- ごみをゴミ捨て場に出しに行く
- 早起き、歯磨き、洗顔
- 嫌いなものも残さず食べる
- 挨拶をする
4.子どものように自分を褒める効果
①自己肯定感が高まる
ずっと「やって当たり前」と思ってスルーし続けた毎日の努力の中に、褒めるポイントは山ほど見つかると思います。
結構頑張ってるな、自分。と気づけると、少しずつ自己肯定感が高まって行きます。
②子どもの頃欲しかった言葉を自分に向かって言える
子どもの頃、親や先生などから褒めて欲しかったポイント、欲しかった言葉はありますか?
褒めてもらえても、意外とピントがズレていて「そこじゃない」という経験が多いと思います。
子どもの時大人に言ってもらえなかった「ど真ん中」の褒め言葉を自分に言うことで、持ち続けてきた欠乏感が薄まります。
③他者へ応用できる
自分の小さな行動を褒める習慣が身につくと、同様に他者の小さな行動にも気づけます。
- 〇〇さんは毎日自分でお弁当作ってきてるな
- △△さんはいつもデスクが綺麗に整頓されている
- □□さんが遅刻するのを見たことが無い
直接言わなくても、自分のいい面に気づいてくれている人には、人間は敏感です。
少しずつ人間関係が心地よく円滑になっていくでしょう。
「大人なんだからやって当たり前」と考え出すと、「当たり前=実績にならないこと」だらけで、毎日が味気ないことこの上ありません。
結婚、出産、昇進、受賞といった、「人生の一大事」しか「実績」と思えないのは、アグレッシブですが窮屈です。
自分の子ども、近所の子、子どもの頃の自分を頭に思い浮かべて褒めてみましょう。
褒められた時の子どもの反応も想像してみましょう。
もっと褒めてあげたい、と、思いませんか?