- 制度以外のアレコレ
- ここまで目を通してくださってありがとうございます!そしてお疲れ様でした。
最後に「障害年金についてよくあるご質問」をまとめました。参考になれば嬉しいです。
①制度
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障害年金は一生涯もらえるのですか?
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精神の障害の場合、1~5年ごとに更新が必要です。状態が改善され障害の状態が受給レベル以下になれば支給は停止されます
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障害年金の「厚生年金」とは?
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日本の年金制度は二階建てです。一階部分の国民年金(基礎年金)は義務です。
二階に相当するのが厚生年金で、企業に雇用されたとき等に加入する社会保険が該当します。
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障害者2級で国民年金保険料の支払い免除はできますか?
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障害年金2級を受給中であれば、市町村の年金課にご相談ください。保険料の減免について説明してくれます。
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障害者手帳との違いは何ですか?
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障害者手帳は障害の種類(身体・知的・精神)と程度(精神は1~3級)を第三者に示すことで必要な支援・サポート・配慮を受けられるようにするためのものです。別の制度ですので、年金と連動はしていません。
(ただし先に年金受給している場合はその等級が手帳の等級となります)
②対象者
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障害年金がもらえない病気は?
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神経症といわれるパニック障害、人格障害、不安神経症、強迫性障害などは障害年金の支給対象になりません。
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障害年金はどんな人がもらえるんですか?
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受給要件3つを満たした人が請求したときに支給されます。
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障害年金は65歳になったらどうなるの?
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65歳(老齢年金受給可能年齢)になったときに、障害年金か老齢年金か選択することになります。ただし障害年金は障害の程度が軽減すれば等級変更または支給停止もあり得ます。
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障害年金がもらえなくなる条件は?
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基礎年金の場合は2級、厚生年金の場合は3級の程度に該当しないくらいに改善されると、更新されず支給が停止されます。
また20歳前に初診日がある方(基礎年金受給)は、所得制限がありますので、上限を超えると停止されます。
③準備
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障害年金の診断書はいくらぐらいしますか?
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医療機関によってさまざまですが、1万円前後が多いです。
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障害年金を請求するとき、まずやることは?
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受給要件3つのうち、保険料納付要件を満たしているか確認しましょう。次に初診日、そして障害の程度について主治医に相談しましょう。
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障害年金の診断書を書いてくれない医師はどうすればいいですか?
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医師の見立てと自分の生活状況に乖離がある場合はしっかり相談しましょう。
または社会保険労務士などの専門知識を持つ第三者に入っていただく、事後重症申請する、などの方法があります。
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家族は年金請求手続きで、どこまで代行出来る?
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委任状があればご家族や知人が代行しても問題ありません。
④金額
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障害年金の月額はいくらですか?
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基礎年金の1級は月額 82,812 円、2級は月額66,250 円です。子があれば加算があります。
厚生年金の場合は左記金額に報酬比例分が加算されます。
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障害年金3級の金額はいくらですか?
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3級は厚生年金のみの等級です。過去の年収によって異なりますが、最低保証は月額48,758円です。
⑤受給開始後
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障害年金をもらいながら働けますか?
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どのような支援を受けながら働いているか、によります。障害に対する特別な配慮なく他の人と同等に働ける場合は受給要件を満たさないと考えられるでしょう。
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障害年金を受けるデメリットは?
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社会復帰して働けるようになったら年金が停止される、と考えることで回復の足止めになる可能性があります。また年金受給に対するスティグマを乗り越える必要もあります。
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障害年金の更新の締切はいつですか?
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更新する年の誕生月の3ヶ月前月末までに更新用紙が届きます。
診断書を医師に記載してもらった上で、誕生日月の末日までに提出する必要があります。