出来る人ほど一人で悩む

出来る人ほど一人で悩んでしまいます。
誰かを頼るどころか、自分が困っている時にまで人に頼られてしまいます。
自分は「頼る立場ではない」と思って律しているかもしれません。

ですが人を頼ることには多くのメリットがあります。頼るスキルを身につけましょう。

出来る人ほど一人で悩む

これはストレスケアの中でも上級編かもしれません。

メンタルヘルスを損ないがちな方は、得てして優秀責任感が強く自分を律することを良しとするタイプが多いです。

全て長所ですが、その分人に頼ったり甘えたりすることが苦手です。
結果として一人で抱え込み、誰も気づかないまま、または誰かからの手助けを拒否しながらどんどん辛くなっていってしまうのです。

強い責任感ゆえに、キャパオーバーした負荷を一人で背負い込みながら「自分の力で何とかしなければ」と頑張ってしまいます。しかし無理を重ねればどんどん辛くなるし、体調も悪化して効率が下がりミスも増えます。
無理をし過ぎていることには気づかず、自分の能力不足と解釈して自信喪失につながってしまいます。

とてももったいないですよね。

出来る人ほど一人で悩む

助けを求められないのはどんな人?

助けを求められないのはどんな人

こんなタイプの方は、SOSを出すのが苦手です。

  • 人に頼られることが多い
  • ずっと優等生だった
  • 成功体験が多い
  • 自己肯定感、自己効力感が高い

普段から人に頼られている人は、周囲からしっかり者と思われているため、少しでもネガティブなことを漏らすと「らしくない」などと驚かれてしまいます。その反応を見てSOSを引っ込めてしまいます。

ずっと優等生として生きてきた方は、弱音を吐くことは失点だと捉えがちです。弱音は人間味であり、他者に共感してもらえることで弱点ではなく自分と向き合って受け入れる準備が整うことを知ってください。

成功体験が多い方も他者に助けを求めにくいです。「自分ならなんとかできる」という自負が強いため、キャパオーバーになっている現実に気づきづらいです。

自己肯定感、自己効力感が高い方も同じですね。本当の意味でこれらが高い方はメンタルが安定しているので、出来ないことがあれば素直に「出来ない」といえますが、頑張って高いレベルを維持しようとしている人はまだ不安定なため、助けを求めることで自己肯定感が下がってしまうのでは、と誤解しているかもしれません。

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