辛い時のメンタルの保ち方
「辛い気持ち」を抱えているとき、どうしていますか?
不快さや不安、悲しみは、出来ればすぐに手放したい、縁を切りたいものですよね。
だから必死に打ち消そうとします。
- お酒を飲む
- 親しい人と楽しい時間を過ごす
- 必死で悪い予感を否定する
- 寝る
- 食べ続ける
など。
しかし、そうして努力したところで、辛い気持ちは消えてくれるでしょうか。
一時的に紛らわせることは出来るかもしれません。
でも少し間を置くと、復活しませんか。
しかも最初より更に強力になって。
必死で辛い気持ちを打ち消す努力をしていた時間、本当なら何が出来ましたか?
見たかったドラマを見逃してしまった。
友だちからのLINEに気づかなかった。
読みたい本があったのに寝てしまった。
こうした後悔が、更にあなたを苦しめます。
ではどうしたら?
色々方法はあるのですが、
まずはすぐに試せそうなものをご提案します。
「辛い気持ち」と「自分自身」はイコールではない
「気分」はあなたの一部にすぎません。
「あなたそのもの」ではないのです。
辛い気持ちを抱えつつも、あなたは会社から家へ帰り、買い物をし、食事の支度をするでしょう。
お風呂に入り、着替えて横になることも出来ますよね。
気分が辛くても、すぐに健康の全てが損なわれることはありません。
財産が減るわけでもなく、
あなたの全人格が否定されるわけでもありません。
「気分」と「あなた自身」を、分けて考えてみましょう。
辛さは時間が薄めてくれる
辛い気持ちや不快感は、「本来あるべきではないもの」と考えてしまいがちです。
すると、「すぐ消えてなくなれ!」と思い、除去しようとします。
ですが、手に取って触れる三次元の「障害物」とは違い、退けることは出来ません。
時が経つのを待ちましょう。
『人間万事塞翁が馬』
ということわざをご存じですか?
中国の故事が元になっています。
昔、中国の北辺の老人(塞翁:さいおう)の飼っていた馬が逃げましたが、後に立派な馬をつれて帰ってきました。
老人の子がその馬から落ちて脚を折ってしまいましたが、そのために戦争に行かずにすみました。
このように人生の吉凶は簡単には定めがたいことをいう「淮南子‐人間訓」の故事による格言です。コトバンク
未来を100%予測することは誰にも出来ません。
あなたが「もしこうなったら……」と予想している未来は、どこにも無いのです。
「休め」という何かからのサイン
辛い気持ちを受け止めて頑張っている自分に、
「ご褒美」を用意しては如何でしょう。
- 有給休暇を取ってのんびり過ごす
- 自分にプレゼントをする
- 我慢していたことを1日だけ解禁する
など。
「これが出来たらいいのにな」と思っていたことに挑戦する契機かもしれません。
大丈夫。
力まず肩の力を抜いてゆっくり深呼吸。
平常心を取り戻せば、
想像していたような「怖いもの」は本当は存在しないことに気が付けるはずです。