季節の変わり目の不調①

季節の変わり目の不調①

寒い季節が終わって分厚いコートやマフラーも必要なくなって、花も咲いて、さあ春だ!と思ったら体調がすぐれなかったりメンタルが低調だったり……。
せっかく暖かくなってきたのに、と、無理に動こうとしていませんか?

季節の変わり目心身のバランスが崩れるのは「当然」なのです。

1.春先に起きやすい体調不良

たとえば

体調が悪い男性
  • 頭痛
  • 眠気が強い
  • 肌荒れ
  • 発熱
  • だるい
  • 疲れやすい

などを感じる方が多いようです。

どれも普段から一つくらいは感じやすい不調だから、これを理由に病院に行こう、とまでは思わないのではないでしょうか。
しかし一つだけ、例えば「普段より眠い」だけなら、ガム噛んだりコーヒー飲んだりして乗り切ろう、と思えるかもしれませんが、そこに頭痛やだるさまで加わったら、まともに仕事に集中することも出来なくなります。

かといって「病院に行く、といっても、何科?」と悩んでしまいますよね。

季節の変わり目は、気温が乱高下します。
天気も変わりやすいです。朝は晴れていたのに夕方から雨、さらに強風、でも南風で気温は急上昇、とか。
そうしたときは気圧の変化も大きいです。

こうした外的な変化に対応するために反応するのが「自律神経」です。
しかし自律神経が対応を完了させるよりも、気候や気温の変動のほうが激しいので、ついていけずに振り回され、バランスを失います。

結果として上述のような体調不良が複数出てしまうのです。

2.春先に多いメンタル不調

体と同じく、メンタルも季節の変化の影響を受けます。

メンタル不調の女性
  • 抑うつ
  • 元気がない、やる気が出ない、ボーっとする
  • 不安が強くなる
  • 眠れない
  • イライラ
  • 情緒不安定

などですね。

<1>でお話しした自律神経の乱れも、もちろんメンタルに影響します。
気温が高くなり始めると副交感神経が優位になります。
リラックス出来ていいことでは、と思いますが、自律神経のキモは「バランス」です。どちらに偏ってもいいこととは言えません。
副交感神経が強くなりすぎると、メリハリがきかなくなるので、のんびりを通り越して「だらー」っとしてしまいます。覇気がないような感じです。

さらに、外的な変化が大きいです。
新年度です。
年度の切り替わりは、新入社員・新入生が入ってきます。新しい環境に入っていく人ほどではないとしても、受け入れる側にも変化が起きます。

他にも、転属・異動、昇進、赴任、組織体制の変更、転職もあります。自分が働いていなくてもパートナーに仕事上の大きな変化があれば同じく影響を受けます。

マクロでは4月から社会制度や法改正が多くなります。
一見自分とは関係なさそうな法改正も、まわりまわって仕事や生活に影響してくることがあります。

こうした環境の変化にも、同じく適応する必要があるため、普段はしない努力や我慢、緊張を強いられます。
うまく適応出来ればいいですが、出来なければ落ち込んだりやり過ぎて自分に負担をかけすぎたりします。
また、社会的な変化は「対応できて当然」という社会的な目が圧迫してきます。
(なんで当然なのかはさっぱりわかりませんが)

まじめな人、優秀な人、周囲に気を使う人ほど、新年度の環境変化によってダメージを受けやすいのです。

3.特にしんどいのは周囲への適応

自律神経の乱れによって

  • 頭痛が続く
  • 睡眠が乱れる
  • だるさが取れない

などは、医療機関を受診して投薬を受けることで改善することもあります。
気候変動が安定すれば、それによって症状も落ち着くかもしれません。

しかし、社会・会社の体制への変化に対応するための「薬」はもらえません。
そして、どちらかというと体制変化に合わせられないことのほうが、目に見えてストレス化していきます。

自分以外の人は比較的早めに対応して新体制に馴染んでいる(ように見える)、特に不平も不満もない(ように見える)、それなのに自分は……

と考えて、変化に対応するためにすり減ったメンタルさらに凹んでしまいかねません。

周囲の「早く慣れろ」という圧力に晒されて、無理をして適応させることが出来たとします。
ホッとして緊張がゆるむ頃に、ゴールデンウィークがやってきます。
または「もう少し頑張れば連休だから」と、ギリギリの状態で4月を乗り越える方もいるでしょう。

そして連休明けにやってくるのが「五月病」です。


避けられない季節や体制の変化と、それに伴う心身の不調。
では、どうやって対策をとればいいか、を、次回お伝えしたいと思います。

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