夫婦のコミュニケーションとは?

夫婦のコミュニケーションとは?

まずは以下の項目をみて、ご自身が思い当るところが無いかチェックしてみてください。

A

  • 夫/妻はずっと前からいつも〇〇を選ぶ
  • 夫/妻は自分のことを△△だと思っている
  • 夫/妻は知り合った時から変わっていない
  • 夫/妻は私に隠し事をしない人だ

B

  • 夫/妻のことはあとで夫婦で片をつければいい
  • 夫/妻のしたことは全て自分の責任だ
  • 夫/妻は自分(妻/夫)がいればなんとかなる
  • 夫/妻のことより世間への対応が重要だ

C

  • 夫/妻とは〇〇であるべきだ
  • 自分の夫/妻はよそと比べて努力が足らない
  • 夫/妻の関係はどの家庭もみんな同じだ
  • 夫/妻なら、普通なら〇〇して当然だ

Aが多かった⇒「今」の気持ちの共有が不足している

結婚してから、更にはそれ以前の交際期間を含めて、数年~数十年ずっといっしょにいるのが夫婦です。
しかし、一番最初に出会った時、お互いがまだよく知りあってなかった頃の印象というのはかなり強烈です。
相手のことをその当時の印象のまま捉えていないでしょうか。

今の夫/妻どんな人ですか?
何を考えているでしょうか。夫婦に、家族に何を求めているでしょうか。
「今」の気持ちを共有するコミュニケーションは十分ですか?

2.Bが多かった⇒一心同体過ぎて敬意が不足している

夫婦は法律上も周囲からの扱いも「一心同体」です。
夫婦のことはその夫婦にしか分からない、とはよく言う言葉ですし、結婚すると身に沁みます。
しかし、身近に感じ過ぎて、相手が自分とは別個の一人の人間だ、ということを忘れてしまうリスクも、夫婦には潜んでいます。

夫婦のことは後でどうとでもすればいい、まずは世間体が大事。

周囲に迷惑をかけないように配慮するのは大事ですが、あとでちゃんと夫婦として向き合っているでしょうか。
相手が自分とは別の思考や欲求をもった「他者」であり、世間同様配慮を必要とする存在だ、と認識できているでしょうか。

夫/妻への敬意(尊敬)が不足している危険があります。

3.Cが多かった⇒「普通」に縛られすぎ

これだけインターネットが普及していますから、SNSを止めたくらいでは情報過多は止まりません。
テレビをつけても電車に乗っても広告やCMから発せられる「普通は〇〇」のイメージは避けようもないでしょう。

特に何か悩んでいることがあったり、答えが見つからない時などは、こうした外部からの影響に左右されがちです。
そして「普通は〇〇なんだ。だったら〇〇じゃない夫/妻は間違っているんだ」という結論に至ることもあるでしょう。

しかし、〇〇のなかに自分達が過ごしてきた歴史や時間の積み重ねの結果は含まれていません。
必要なのは「普通なら~」ではなく、「自分達は~だ」というオンリーワンを見つけることです。

4.夫婦の敵は「思い込み」「成長度のズレ」

顕在的な問題がない夫婦なら、起きた時は「おはよう」、出掛けるときは「いってきます/いってらっしゃい」と、普通の挨拶を交わすでしょう。
夜に帰宅すれば、その日の出来事を、一言二言でも話したり、「疲れた」とか「明日は〇〇があるから」といった体調や予定の共有があるかもしれません。

それなのにどうしてすれ違いや認識の違いが生まれるのでしょうか。

一つは「思い込み」です。

相手に対して「~~だ」という「相手像」がしっかり出来上がってしまい、そこからズレたものを無意識のうちにスルーしてしまいます。
これは夫婦間だけでなく、どんな場面・相手に対しても行う、情報処理スキルの一つです。
ある程度定型化することによって、その場での対応や返答を決めるための処理時間を短くしています。

しかし夫婦の間で効率化ばかりしていると、最初は小さかったズレがどんどん大きくなり、スルー出来ないほどの違いが生まれ、突然相手が全く知らない人間のように見えることがあります。

もう一つは「成長度のズレ」

人は経験を積んで時間がが経てば変化して成長します。年齢・年代ごとにやってくる人生上のイベントによって否応なく変化します。
夫婦であっても別々の人間ですから、別々の成長をとげます。
相手の「今」を見ていないと、相手の変化=成長を感じることが出来ず、または受け容れることが出来ずに、相互理解を阻む壁となってしまいます。

5.お互いの現在地を知るコミュニケーションが大事

まずは相手への思い込みから再チェックしてみましょう。
結婚当初は〇〇だった性格は、今も変わらずそのままか。実は◎〇とか〇●に変化しているのかもしれません。

何でも知っている、というのも、よく考えればおかしな思い込みです。
夫婦であっても知らないことがあって当然なのです。
「自分が知らない面を持っている人」として捉え直しましょう。

そして同時に、自分の「今」も伝える言葉を探しましょう。
一方通行ではなく、双方向で、自分達夫婦ならではの理解度を深めていくことが大事です。

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