≪恋愛関係なら≫自分を必要としてる人 vs 大事にしてくれる人
恋愛相手へ求める要素は、人それぞれみんな違いますよね。
容姿や資産、その他外的条件だけでなく、「自分にとってどんな存在か」は重要なポイントです。
自分の長所や特技を評価してくれて、それを必要としてくれる人。
または、自分の短所を受け入れて大事にしてくれる人。
恋愛相手を探す時に、どちらがどんな点で合っている相手でしょうか?
1.自分を必要としてくれる人、とは?
「人は自分に無い者を他者に求める」
とは、よく言われる言葉です。恋愛でも結婚でも、友人関係でも。
完璧な人間などどこにもいません。だから、自分にはない特徴を持っている人と協力し合うことは人間関係の基本です。パズルのピースの凸凹を組み合わせるようなイメージですね。
ただ、「必要としてくれる」人とは、つまり「あなたを必要としている」人です。
なぜ必要なのか、どんな時に必要なのか、を冷静に分析した上での関係なら問題ありません。
しかし、恋愛となると、「自分にはこの人が必要だ」⇒「この人がいないと駄目なんだ」⇒「絶対に離れない」というルートを取りがちです。
結果として、恋愛感情というよりも、執着や依存関係へ移行するリスクがあります。
2.自分のことを大事にしてくれる人
<1>が自分の長所を評価して活かしてくれる人だとすると、こちらは「自分の欠点や足りない部分を受け入れてくれる」人です。
恋愛の場に限らず、人は、自分の得意なことや長所は表に出しやすいです。だから他の人にも伝わりやすいし、それを理由に恋愛に発展することも多いでしょう。
<2>の場合は逆ですね。
本当ならあまり人に知られたくないような欠点・コンプレックスを他者へ開示した上で、それを受け入れてくれた人、ということになります。
そもそもが人に見せたくないものなのに、あえて「知ってもらおう」とする時点で、他の人とは違う信頼関係が築けていると思っていいでしょう。
そして更に、自分が欠点だと思っている部分に違う価値を見出したり、それを補強する手伝いをしてくれたりします。
恋愛関係だけでなく、その後の自分の成長へもつながるでしょう。
3.恋愛関係が全てじゃない
当記事のテーマは「恋愛」ですが、人間関係はそれだけではありません。
ほかにも、友人関係、職場関係、取引先、趣味仲間など色々あります。
<1>も<2>も、恋愛以外の場面なら、上述とは違う関係性になる可能性があります。
例えば<1>について、依存や執着の可能性を指摘しましたが、それは「恋愛」という感情のみで成立する関係の場合です。
仕事関係ならどうでしょうか。
仕事をする目的は、自分の担当職務を遂行し、自社の利益を創出し、給与をもらうことです。
新入社員から社長まで、それは変わりません。
仕事をする上では、自分の長所を周囲が頼りにし、活用し、そこに期待するのは当然の流れです。
目的は誰かの長所に寄り掛かることではなく、業績を上げて給与をたくさんもらうことなのですから、依存や執着になるリスクは恋愛と比べて低いでしょう。
<2>は、「受け入れてもらう」ばかりでは関係が長続きしません。
人には「返報性の法則」という心の動きがあります。してもらったことを相手に「して返したい」というものです。
自分の欠点・コンプレックスを受け入れてもらう、という、稀有な体験への感謝があります。恋愛関係じゃなくても、親子でも友人でも職場でも、同じことをして返したい、と思えば、その相手との関係はより一層強いものになるでしょう。
4.どちらを選ぶかは自分次第
<1>も<2>も、どちらも該当しない場合もあるし、どちらも当てはまる人もいるでしょう。
大事なのは、相手とどんな関係を築いていきたいか、だと思います。
数カ月、数年の恋愛関係だけ、と割り切るなら別ですが、いずれは結婚して長く一緒に生活していくことを視野に入れるなら、「兎にも角にも自分を好きになってくれたのだから」と、色んな点に目を瞑ることも少なくありません。
それが悪いわけではありません。
ただ、あとになって後悔しないか、ということは、じっくり時間をかけて吟味していい重要なポイントです。
メリットやデメリットではなく、自分がどう生きていきたいか、という「自分軸」に沿って、選択することをお薦めします。