抱え込むのをやめたい

抱え込むのをやめたい
役割も業務も抱え込み過ぎは辛い

大量の仕事、役割、ストレスなどを、自分一人で抱え込んでしまう
心当たりのある方は多いのではないでしょうか。

能力もスキルも高く、キャパも大きく、気力体力に自信がある人がやってしまいがち。
本当に受け入れられる量なら問題ないし周囲も大助かりですが、気が付かないうちにキャパ越えしてしまうのが怖いです。
しかしこれも性格の一端なので、「やるな」と言われてすぐ止められるものでもない

あえてやってしまう人はそのデメリットを、抱え込みたくない人は荷を下ろす方法を覚えましょう。

【1】抱え込んでしまう人の特徴

他の人にお願い出来ない

「大丈夫」が口癖は危険
「大丈夫」が口癖は危険

 「出来ない」についても、様々な理由が考えられます。

  1. 自分の仕事を他の人に頼む方法が分からない
  2. 誰に頼むのが適当なのかが分からない
  3. 他の人にお願い「してはいけない」と思っている
  4. 他の人に頼っても拒否されると思っている(拒否された経験がある)

「大丈夫です」が口癖

 さすがに大変だろう、と、気になって声をかけてきた人にも「大丈夫です」と返事してしまい、手助けを(結果的に)断ってしまっている人もいます。
 しっかり計算した上で「大丈夫、自分だけで出来る」と思っる場合もありますが、「大丈夫です」が口癖になってると危険です。

体調不良でも出社

 コロナでかなり認識が変わってきた「体調不良」ですが、やはり多少の頭痛や腹痛、異変、発熱程度では休みたがらないのが社会人です。
 または休んだ後を考えると、出社したほうが心労が少ない場合もあります。
 なので一概に個人の責に帰することも出来ない行動ですが、自分の不調に鈍感になっている可能性もあります。

【2】抱え込むデメリット

メンタルヘルスが損なわれる

 自分の能力やキャパシティを超えた業務量や責任を背負いこんでしまう危険性があります。
 短期間は何とかなっても、常態化してしまえばあっという間にオーバーバークに。

 結果として過重労働、疲労、燃え尽き症候群、抑うつ状態、そしてうつ病へと繋がってしまいます。

大変だと思ってもらえない

デメリットも理解しておこう
デメリットも理解しておこう

人からの頼みごとを引き受けるのは、その瞬間はとても気分がいいと思います。
依頼してきた人に感謝され、自分の能力が評価されたことが嬉しく、周囲からの称賛も得られるでしょう。

しかしその「いい気分」を求めるあまり、常に何でも引き受ける習慣がついてしまうと、「あの人は何でもやってくれる」と認識され、本当に大変な時も「〇〇さんは大丈夫だよね」と思われて、辛さを理解されず、SOSが通りづらくなります

モチベーションが切れた時に潰れる

やる気にあふれている間は何とかなるかもしれません。しかし、モチベーションはふとしたきっかけで突然途絶えることがあります。
頼りにしていた上司が異動になる、好きだった仕事が他の人の担当に変えられる、頑張ったと思っていた仕事が予想より評価してもらえなかった、仲が良かった同僚が退職する、など。

しかし会社は個人のモチベーションが消えたからといって簡単に業務の見直しはしてくれません。
気が付いたときには溢れるような業務に押しつぶされることになります。

【3】抱え込まないコツ

抱え込む場面を限定する

いつでもどこでも頑張らない
いつでもどこでも
頑張らない

抱え込む習慣があるひとは、仕事もプライベートも見境なく抱え込みます。
まずは、抱え込む場面を限定しましょう。
仕事だけ、家庭だけ、など。

抱え込んでしまう、ということは、その場面において、自分以外にやる人がいないことが多いです。
逆を言うと、自分以外にもやってくれそうな人がいる場面なら、抱え込みを止めることも容易です。

他人の真似をする

周囲を観察すると、人にものを頼んだり、お願いすることが上手な人がいます。
そうした人のやり方を真似してみましょう。
頼む時の言い方、場所、タイミング、相手など。

自分に頼んでくる人を観察するのが早いかもしれません。
その中から、自分も実行出来そうな「頼み方」を真似してみては如何でしょうか。

長い目で見て「抱え込み」は先が無いことを認識する

一時的に一人で抱え込むことは可能かもしれません。しかし、仕事でも家庭でも、一人で抱え込み続けるのは限界があります。
自分の気力体力が持たないというのもありますし、特に仕事では、関わる仕事のレベルが上がれば、一人では対処しきれなくなるのが当然なのです。

人を頼るのは自分に力がないからではなく、スキルの一つであると認識しましょう。

弱音を聞いてくれる人を一人確保する

抱え込んでしまった仕事はとりあえずやるしかありません。
その間、弱音一つ吐かず頑張り続けるのは危険です。上述したようにメンタルヘルスを損なうリスクがあります。
ガス抜き代わりに、弱音を聞いてくれる人を一人でいいので確保しましょう。

弱音を聞いてもらうなんて申し訳ない、と思うなら、その人の弱音や愚痴を聞き返してあげるのもいいですね。
こうした関係はギブアンドテイクが理想です。


業務や役割を抱え込むことは、実はメリットもあります。
体力づくりで言えば、負荷をかけて筋肉をつけるようなもの。
自分の能力100%プラスアルファくらいの業務や責任をやり遂げることで、能力キャパシティアップし、自信にもつながります。

ただしこれは短期間だから、の話。
何十キロもの重りをつけて30分トレーニングすることは出来ても、そのまま何年も生活することは出来ません。
長い目で見たら、抱え込みにはデメリットのほうが大きくなってしまいます。

自分の能力値を上げて自信をつけつつ、周囲を助け、更に周囲と協力してより大きな成果を得ることが出来るように、少しずつ「抱え込み」の習慣から自分を解放していきましょう。

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