「今」を感じる、その理由
まず朝起きた時、どんなことを考えますか?
私もそうですが、その日の予定を頭の中で組み立てて、どんな一日になるか想定しますよね。
身づくろいしながら、朝食を食べながら、電車に揺られながら。
体は今ここにいるけれど、頭と心は数刻未来を生きています。
一日が終わりました。何を考えているでしょうか?
今日あったこと、やったことの中で、一番強く印象に残っていることを考えるのではないでしょうか。
スマホを眺めながら、音楽を聴きながら、駅の構内を歩きながら。
体は今ここにいるけれど、頭と心は数刻過去を生きています。
あなたの「今」は、どこかへ行ってしまってます。
体が存在するのは「ここ」、疲れや達成感を感じているのは「今」なのに。
今あなたが感じている場所のことより、過去や未来のことばかり考えていますよね。
今感じている疲れよりもやりがいよりも、過去や未来へのこだわりばかり感じていますよね。
「今」とは、ではいつやってくるのでしょうか。
いつか、ではないのです。
まさに「今」なのです。
この記事を読んでくださっている「今」、あなたの心にある感情は何でしょう。
- つまらないなぁ
- サイレンが聞こえたな
- 疲れたなぁ
- お腹空いた
- ちょっと寒いな
そう、そう感じているあなたこそが、「自分」なのです。
過去への「~すればよかった」
未来への「~すべきである」
ばかりでは、自分が何を楽しいと思うのか、辛いと思っているのか、どうしたいと考えているのかは、素通りしていってしまいます。
そうすると、知らずに自分を追い詰めてしまうことへつながります。
過去を振り返ることも、今後の予定を組み立てることも大事です。
そしてそれ以上に「今」の自分を見つめることはもっと大事です。
確実な「自分」とは「今」を感じているあなただけです。