復帰のタイミングと復帰後の注意点

復帰のタイミングと復帰後の注意点
復帰のタイミングと、復帰後の注意点とは

何かしらの理由で職場や学校を一定期間休んだ場合、「復帰する」タイミングが大事ですよね。
本人も周囲も、一番悩むところだと思います。

体の病気やけがの場合は、医師の診断を信用して復帰することが多いでしょう。
寧ろ本人は「一日も早く元通りになりたい」という強い意志がありますから、その二つが両輪となって進んでいきます。

しかし、心の問題だった場合は、どうでしょう。

復帰のタイミングは、主治医の判断と本人の意志

会社員の場合、社則等で決まっている一定期間以上を休むことが出来ない場合が多いです。
その期日が一つの目安となり、「復帰せざるを得ない」状況で戻って行く人も多いと思います。

それ以外だと、どうすればいいか。

一つは主治医の判断がありますよね。
「もう戻っても大丈夫ですよ」という判断をしてもらうことが、背中を押してもらえる材料になります。
しかしこれは、医学的見地からの意見で、本当に復帰するかどうかは本人が決めることです。

この「本人の意志」が、何より大事だと考えます。
ただ、本人が「戻りたい」と思い、それを表明した時、一番心配するのはもしかしたら家族です。
「無理しなくても」「もう少し様子を見たらいい」「折角だからゆっくり休めば」
という気遣いが、逆に「頑張ろう」という本人の意志を阻害することもあります

確かに悪化する過程をつぶさに見てきた家族からすると、十分とは言えない状況(に見える)で復帰するといわれると、
「またすぐあの時みたいになるのでは」
という恐怖が襲ってきます。
それくらいなら、もっと時間をかけて万全の状態で、と思うのも無理からぬことです。

それでもやはり、本人の意志を推奨するほうをお薦めします。
本人が「やりたい」を表明した時こそが、ベストのタイミングと考えるからです。

復帰で気を付けることは?

では、復帰に際して気を付けることは?

  • すぐに元通り(休む前の状態)になれると期待しない
  • 時間が経ったとしても、何もかもが元通りになると考えない
  • 辛いと感じたらすぐ周囲に発信する
  • 本人の「辛い」という発信をしっかり受け止める。
  • その時も家族だけで受け止めない。職場・学校・医療機関で連携する

です。

周囲だけではありません。
本人も、「もう自分は何もかも治った!」とは考えないほうがいいです。
そうではなく、病気という経験を経て得たものを活かして、新しい自分になった、と考えて復帰に臨んでは如何でしょうか。


人気女優さんが活動再開を発表されました。
ファンを含め、待ちわびていた人も多いと思います。

どういう経緯と理由から、こんな早期に復帰を決めたのかはわかりませんが、例えどんな有名人であっても、自分の「やりたい」を最優先に考えて欲しいと思いました。
自分を抑えて周囲を気遣う人だからこそなってしまうのが心の病ですから、これからは、周囲と同じくらい自分のことも大事にして、頑張っていただきたいですね\(^o^)/

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