ポジティブとは何ぞや?

ポジティブとは?
ポジティブとは、実際的、具体的、リアルに感じられるもの

ポジティブ・ネガティブ。
いずれもよく聞くし使う言葉です。
ネガティブな感情や言葉より、ポジティブなもののほうがいい。
ポジティブ思考・志向になろう!
と言いつつも難しいのは、「ポジティブ」が具体的に何なのかが分からない、というのもあるのではないでしょうか。

1.ネガティブ(否定的・拒否的)になるとき

①過去の経験から、ネガティブな反応や思考が「マイルール化」されている

過去の体験は、意識して記憶を整理しておかないと、失敗や不快な体験ばかり強く残ってしまいます。

なぜなら、記憶をつかさどる「海馬」は、不安や恐怖を感じる「扁桃体」とくっついているからです。
過去に自分がした行動、選択、思考のなかで、失敗した事例から感じたネガティブ感情とくっついた記憶が、学習効果によって「マイルール化」してしまっているのです。

②ネガティブ思考が「保険化」

不安や恐怖感情や、何かを回避しようとする思考は、危険に対してとても有効です。
命を守るための信号ですから、強く働きかけてきます。
行動しなければ始まらない、とはいえ、「命あっての物種」ですから、獲得より安全を求める気持ちが強いことは悪いことではありません。
その為、「もしも悪いことが起きたら」を想像し、それに対する保険的役割として、ネガティブ思考を使用します。
頻発すれば、それが習慣化してしまいます。

③「ポジティブ」を過大評価

ネガティブな思考が習慣化している人から見ると、「ポジティブ」は自分には縁遠い、手が届かない高いところにあるナニカ、のように感じてしまいます。
そのために、「自分には無理だ」と思って、最初からポジティブな思考や言動を試みることも諦めてしまいがちではないでしょうか。
ポジティブな思考とは一体何なのか、を、検討する前の段階にいるのです。

2.ポジティブとは何ぞや?

「positive」の意味は、「前向き、積極的、肯定的」というもの以外に「実証的」という意味もあります。
「実証的」とは、「体験に基づく事実などによって結論づけられるもの」を指します。


さらに、写真の「ポジ」とは、

被写体と同じ明暗や色相で映っている画像

google翻訳

のことです。
つまり「ポジティブ」という言葉の意味は、「実物大、実体、実像」も含んでいるのです。

3.実証的な「ポジティブ思考」とは

ポジティブ思考と行動とは

前向きも積極的も肯定的も、なんとなく意味は分かるものの、具体性に欠けます。
すでに前向きな人なら、前向きな行動とはどんなものかイメージがわきますが、そもそも前向きと縁遠い人には難しいでしょう。

では、「実証的」なら、どうでしょうか。
現実的な大きさと、質感と、重さを実現するのです。

例えば新しい仕事を任されて、プレッシャーを強く感じてしまっているとします。
もし失敗したらどうしよう、その責任を一人で取らされるとしたらどうなるんだろう、と、不安ばかり膨らませて暗い顔をしている時、ポジティブ思考の持ち主が横を通りかかって、
「もっとポジティブに考えたらいいよ!」
とアドバイスしてくれました。

そりゃその通り、当人も分っています。
しかし、その「ポジティブに考える」の中身が分からないから、結局馴染みのある「ネガティブに考える」ほうへ戻ってしまうのです。

ポジティブ=実物大、と考えたら。
自分が任された新しい仕事が「成功した状態」を、細かく想像してみます。
時期、それによって会社・部署・自分が得られるメリット、そこに至るまでに協力してくれたメンバーの顔と名前、取引先からの評価、など。
そして、その為の具体的な道筋。当然分からないから、上司や先輩に相談するでしょう。
そのように「具体性」を持たせ、情報収集するなかで、今すぐやるべきことが見えてきます。
見えてくれば行動が開始されます。
着手してしまえば、あとは具体的に実行していくだけです。
計画通りに行けば、「実物大」の成功が手に入るでしょう。


ポジティブとは、手が届かないくらい高いところでキラキラ輝いている星のようなものではありません。
もっと現実的具体的で、目に見えるものです。
目に見えて手に取って行動できるレベルまで落とし込める人は、常に前を向いて行動しているので、ポジティブに見えるのです。

むやみと「ポジティブ」を目指す必要はありません。
自分が目指すものの実体を、リアルに想像することで、気がつけばポジティブな状態になれているはずです。

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