はじめの一歩は極小から
何かを始めようとする時は、プロセスの中で一番モチベーションが高まっている時でもあります。
だからこそ、つい頑張りすぎてしまう。
しかし「はじめの一歩」は、出来るだけ小さくする方が後々効果を発揮します。
1.どうして小さいほうがいいの?
最終ゴールは決まっているものの、途中にどんな通過地点があるか、どこがしんどくてどこが楽なのかは、やってみないと分かりません。
しかしやる気に満ちたはじめの一歩で、大きな一歩を踏み出してしまうと、その一歩が「普通サイズの一歩」だと勘違いしてしまいます。
そうすると、翌日以降がしんどくなります。
スタート時のワクワク感は低減し、他にもやらなければいけないことが増えてくる中で、初日ほど多くの時間も気力も体力も使えない中で、最初と同じペースで進めなければいけない、と、無理を重ね始めてしまいます。
2.進むことより開始する事実が大事
はじめの一歩は、どれだけ進むか、よりも、実際にスタートできるかどうか、のほうが実は大事なのです。
私もしょっちゅうやってしまいますが、「明日から本気出す」という仕切り直し。
いつかやる、絶対やる、それは決まっているけど「今」じゃなくて、明日からでもいいかなー、みたいな。
資格の取得なら、とりあえずテキスト買うだけでもいいんです。
ダイエットなら、ご飯の量を一口分減らすだけでもいいのです。
「開始した」という事実が大事なのです。
3.大きくても小さくても「成功体験」
成功、と聞くと、なにか大きなものを成し遂げたことのようなイメージがあります。
しかし、実際には、成果の大小や難易度は関係ありません。
大切なのは「やった」という事実と、それを自分の成果として認めることです。
はじめの一歩が大きいことは、とても素晴らしいです。
しかしそれをその後も続けることが出来ないことも十分あり得ます。
人のモチベーションは常に変化しますし、外的な事情も変わります。
当初の想定通りに取り組めない日も出てくるでしょう。
それは仕方のないことなのですが、真面目な人は仕方がない、とは考えず、「自分の本気度が足らないんだ」と思って、睡眠時間を削って無理をしたり、最初と同じペースで進められない自分を責めたりしてしまいます。
上記でも書いたように、ほんのちょっとでもいいのです。
「出来た」という事実の積み重ねが「成功体験」なのですから。
4.極小の一歩×毎日継続=形になる成果
極小すぎてこんなの意味ないのでは…と思われるかもしれません。
しかし、意味があるかどうかは、ある程度続けてみないと分からないものです。
そしてある程度継続するためには、一日・一回ごとの作業量が大きすぎると、目標到達前にモチベーションのほうが枯れてしまいます。
楽しみながら、未来に期待を持ち続けながら毎日繰り返すためには、毎日の作業量は小さいに越したことはない。
そして人間は「馴れる」生き物です。
繰り返しているうちに、「極小」のサイズが変わっていきます。
雪玉を転がしているとそのうち大きな塊になるように。
それも「毎日継続」しているからこその成果でしょう。
いずれ必ず形になって目に見える成果を感じることが出来ますから、それまでのお楽しみにしておきましょう。
毎日ちょびっとづつ続ける「点」が繋がって「線」になって目標に到達します。
「継続は力なり」とは、続けることで成功体験を積み重ねて、自分に自信がついて、次はもっと大きな目標を目指せるようになるための「力」が身につく、ということ、ではないでしょうか。
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