褒められ上手は生き上手
褒められるのって嬉しいけど、対応が難しいですよね。
持って生まれたものも、努力の過程も、成果も、持ち物や家族友人に対するものでも。
つい「そんなことないです」って言っちゃってませんか?
二重にもったいないので、今からやめましょう。
そして「ありがとう(о ̄∇ ̄)/」と言いましょう
1.親しき仲に謙遜なし
大人には、謙遜の美学があります。
褒め言葉だけでなく、他者から何かをもらったり申し出てもらった時、一度は辞退するのが礼儀だと言われます。
初対面の相手や、格式の高い場であればそれも必要かもしれませんが、ここではそれ以外の状況を考えましょう。
家族、友人、知人、同僚などから日常の場面で貰った褒め言葉は、素直に「ありがとうございます」と言うほうが得することが多いです。
相手は折角こちらの良い点を見つけてくれて、それが嬉しくて伝えてくれたのですから、それに対して「そんなことない」と言うのは、親しい間柄であれば礼儀ではなく「否定」された気分にならないでしょうか。
謙虚な人だな、と思うよりも、がっかりした気分のほうが強いかもしれません。
そもそも、ある程度の親交がある関係なら、褒め言葉に対して謙遜しなくても、謙虚な人柄かどうか、なんて知っているはずでは。
2.自信がないからこそ受け容れる
褒めてもらっても、自分で自分に自信が持てないから、褒め言葉の真意を疑って「そんなことない」と言ってしまうこともあるかもしれません。
しかしこれって結構「たまごとにわとり」の関係だと思います。
自分に自信がついたら褒め言葉も受け入れられる?
だとすると、どうやって自信をつけるのでしょうか。
もちろん自分の努力とその結果も必要ですよね。
あと〇キロ痩せたら、〇〇大学に合格したら、昇進したら、など。
でもその努力を続ける過程で、他者からの褒め言葉は大きな励みとエネルギーになってくれます。
- 頑張ってるね
- ずっと続けてすごいね
- 目標持っててえらいね
こうした褒め言葉を「そんなことない」と辞退することで、何か損がありますか?
ないですよね。
褒め言葉を素直に受け取る⇒モチベーション上がる⇒努力が続く⇒実力がつく⇒目標達成⇒自信がつく⇒褒められる
のように、円環関係にあるのですから、今すぐ褒め言葉はそのまま受け取りましょう。
3.「社交辞令では?」
これもまたややこしい問題です。
確かに多少盛って相手を賛美することはあるかもしれません。
しかし、「盛る」というのは、元々あるものを大きくすることです。
盛る元になる対象はあるのですから、褒められてもそれは嘘ではありません。
多少割り引いて聞いたとしても、「ありがとうございます」と言って受け取ることは、それこそ礼儀にかなったものではないでしょうか。
4.褒められ上手は褒め上手
褒められ下手な人は、他者を褒めることも実は苦手だったりします。
褒めよう、という気持ちが先にあると中々いい言葉が出て来ないものです。
相手への褒め言葉は、無防備な瞬間に思い浮かびます。
- 今日の髪型素敵だな
- あのネクタイ、お洒落だな
- 咄嗟に手伝ってあげられてすごいな
ふとした瞬間に出てくる称賛こそ、相手が嬉しく感じ、言ってくれた相手へ心からの感謝を感じるものだったりします。
褒める側の気持ちが分かれば、自分が褒められた時にも「謙遜しなきゃ」「社交辞令かも」のような思考に邪魔されず受け容れることも出来るようになるでしょう。
「持ち上げる」と「褒める」は全く別です。
持ち上げられるのを嬉しく思う大人はいないでしょう。
大人なのですから、自分を必要以上に大きくされても居心地が悪いだけです。
しかし、必要以上に小さくすることもありません。
褒め言葉を受け容れることで、他者から見た「原寸大の自分」を知ることが出来るでしょう。
それはきっと、自分が思っている以上に大きく立派な姿をしているはずです。