やる気は絶対に必要?…ではない
やる気が出ないから出来ない。
そう、私もよく心の中で呟いてます。たまに声にも出ます。
そうすると「だよね~」と同意してくれる人がたくさんいます。嬉しいのでしょっちゅう言ってるかも。
でも「やる気」ってどこから来るんでしょう。無いと駄目なもんなんでしょうか。
やる気とは、何かをする前に必要なのではなく、やってるうちに出てくるものではないでしょうか。
1.やる気が出ないのにやらなきゃいけない
これに尽きると思います。
「やる気が出ない」=今やりたいと思わない、やる意義がわからない、やらなきゃいけないのは分かっているけど今じゃなくてもいい気がする。
でもやらなければいけない。
本音と責務が反対方向を向いているので、逆方向へ引っ張り合って自分が動けなくなっているんですよね。
そりゃ、ストレスを感じて当然です。
2.やる気がわくのを待つとやる気を逃す
仕事や学校の授業のように、やるべき時間が決まっている場合は、その時間になればやらざるを得ません。
だからある意味「時間」が自分の背中を押してくれます。
しかし、それ以外の「やるべきこと」にやる気がわかず困っている時はどうなるでしょう。
例えば時間外でやる勉強、運動、家事、人付き合い。
いつかはやらなきゃいけないけれど、今じゃなくてもいいかもしれない。
もっと言うと「今はやりたくない」んですよね。
その理由の一つが「やる気が出ない」なのです。
だから「やる気がわけばやる」と、自分を準備段階だとみなす。
しかし、待機していればどこからかじんわり沸いてくるものでしょうか。
やる気がわくまでの待機時間に、漫画を読み始めてしまったら、自分の関心はそちらへ移ってしまいます。
マンガに熱中している間に、やる気がわいたとしても、「今はマンガを読みたいから」とスルーしてしまわないでしょうか。
やる気がわくのを待つ、というのは、やる気を逃す危険がとても高いのです。
3.やる気は後からやってくる
まずは「何かする」ことが、肝要だと思います。
仕事へのやる気を待っているときは、少なからず仕事にかかわることに手をつけ始めましょう。
例えばメールをチェックする、溜まった書類を仕分けして要らない分をシュレッダーする、先週の会議の資料を読み返す、今週の予定をチェックする、など。
これがプライミング効果になり、本来「やるべきだけどやりたくなかった」ことへ取り組む呼び水になってくれます。
仕事以外もそうですよね。
私もよくやるのは、朝起きてまだぼーっとしている時に、思考力よりも気持ちを動かしてくれそうな本を読んでいます。出来れば分厚すぎず、字も小さくないもの(笑)
SNSでハッシュタグ検索をして、他の人の発信に刺激を受けるというのもやっています。
やる気を出すためのアイデアや、既にやる気満々で一日をスタートさせている人もいるし、逆にやる気が出ない状態を素直に発信している人もいる。
どれもが「やる気が出ない」ことでしんどくなっている気持ちを楽にしてくれている気がします。
4.やる気が出ない自分を否定しない
やる気が出ないことは、悪いことでもダメなことでもないと思います。
やる気が出ないタイミングなだけではないでしょうか。
理由や原因は色々思い浮かぶと思います。
天気が悪い、昨日よく眠れなかった、今日の予定が気が重い、体調が良くない、朝から嫌なニュース見た、など。
しかし原因を探してもやる気が出てくるわけでもありません。
まずは、やる気が出ない自分を否定しない。受け止める。
「今の自分は、やる気が出ないんだ。でもやらなきゃいけないことがある。その板挟みで辛いんだ」
と、そのままの自分を見つめましょう。
そして一息つきましょう。
やる気が出ず辛そうな人は、やる気が出ない状態で立ち止まることをせず、やらなければいけないものへダッシュしようとして脚がもつれて転びそうになっているように見えます。
急ぐ気持ちは分かりますが、それでもあえて一旦立ち止まり、やる気の出ない自分を受け止めましょう。
そして、今の状態で出来ることから手をつけましょう。
そこが呼び水になって、気がつけば身体も頭も動いています。
やる気は「あるにこしたことない」けれど、無いからといって何も出来なくなるほど重要なものでもありません。
やる気があろうがなかろうが、必要最低限、自分しか出来ないことが出来ていればいいのです。
大切なのはやる気があるかないか、ではなく、すべきことにちょっとでも手をつけられたかどうか、だと思います。