仕事のミスは財産になる
仕事とミスはセットのようなものです。
頑張って色々やる人ほどミスする回数は増えます。
毎回バッターボックスに立つ打者ほど空振りの数が多いのと同じです。
だからミスの回数を数えても意味ないし、ミスすることにビクビクしていたらヒットもホームランも打てません。
大事なのは「ミスをリカバリーする」「落ち込んでいる自分を受け止める」「ミスから学ぶ」ことです。
STEP1:仕事のミスをリカバリーする
何よりまずはミスによって発生した損害をリカバリー(取り戻す)ことです。
どんな仕事や職種であろうと同じ。
周囲に同僚がいればお願いしてフォローしてもらいましょう。
お礼とか忙しそうだとか、そういう配慮は後でいいです。まずはミスして発生したマイナスを取り戻すことです。
そこに全力を注ぎましょう。
応急処置が出来たら、リカバリーに協力してくれた人に心からお礼を言いましょう。
勿論、今後他の人がミスしたら自分がフォローに回ることも忘れずに。
仕事は皆でやるものです。いついかなる時もギブアンドテイクです。
STEP2:仕事のミスで落ち込んでいる自分を受け止める
リカバリーが出来たら一息つけますね。
そうしたら、ミスして凹んだ自分の心を受け止めて慰めましょう。
ミスしてショックでしたね。誰に責められるより、自分で自分を一番責めているでしょう。
どれだけ周囲に迷惑をかけたか、など、人に言われるまでもなく自分が一番分かってる。
こんなミス、二度とするもんか、と決意するためにも、ミスして辛い今の気持ちをしっかり受け止めましょう。心に刻みましょう。
苦い経験を忘れないことこそが、ミス防止に一番役立ちます。
STEP3:仕事のミスから学ぶ
ミスの内容には、きっと自分の不足しているものがたくさん隠れています。
注意力か、事前の準備か、声かけか、言葉遣いか、確認不足か、咄嗟の判断か、冷静さか、健康状態か、疲労か、仕事以外の心配事か、など。
今後同じミスをしないために、またはミスをしても損害を最小限に抑えるために、今後自分がどうすればいいかを考えましょう。
やってはいけないこと
①二度とミスするもんか!
無理です。人間はミスをするものです。絶対にミスしない人などいません。いたとしても本当によく見ていてください。きっと人の何倍も事前準備を入念に行っていたり、ミスしかけた時のフォローが上手だったりします。
ミスしないようにしよう、というのは、空振り三振が怖いからバッターボックスに立ちません、と言っているようなものです。
②犯人捜し
何故ミスしてしまったのか、の振り返りは大事です。しかしやりすぎると犯人捜しになります。
最終的に行きついた「犯人(原因)」が、自分であれ他人であれ、そこから解決は生まれません。
やるべきなのは状況分析です。
そして「何故ミスしたのか」よりも「ミス防止策」のほうに時間を割きましょう。
③ミスした人を責める
自分以外の人がミスした場面に遭遇することもあります。
その時はまず淡々とリカバリーに協力しましょう。
それが終わったら、当人から求められない限りはそっとしておきましょう。
今後どうやって挽回するかは、これからのその人の行動を見ていれば分かります。
私も忘れられないミスがいくつかあります。
ミスをしたその時はどん底ですが、その後の行動で仕事のミスは財産に変わります。
ミスから転換した財産は「スキル」と呼びます。
スキルアップのチャンスなのです。
落ち込むだけではもったいないです。
何年後かでも、貴重な経験だったと言えるように、ミスを上手に利用したいですね。