解決志向で自分軸を磨き、人生を前向きに変える方法

解決志向で自分軸を磨き、人生を前向きに変える方法

~解決志向が自分軸に磨きをかける~

何か問題が起きた時、ほとんど無意識に「何が原因だろう」「どうしてこうなったんだろう」と、理由のほうを探そうとします。
しかし現実は数学でもクイズでもありません。問題が起きたとしたら、そこには複数の事象が複雑に絡み合っています。原因はあるかもしれませんが1つではないでしょう。その全てを追求できるほどの時間はありません。
それよりもっと確実な問題対策があります。それが「解決志向」です。

本記事では、自分軸を持つ人にこそ「解決志向」が力を発揮する理由をお話いたします。

目次

  1. 自分軸とは?解決志向と相性が良い土台
  2. 解決志向を身につけると得られる特性
  3. 解決志向を身につけると得られる特性
  4. 解決志向×自分軸で人生が変化する理由
  5. 今日から始める「解決志向」の第一歩
  6. まとめ
  7. 自分軸を見つけて自分になる

自分軸とは?解決志向と相性が良い土台

まず、自分軸とは何でしょうか
自分軸は専門用語ではありません。なので人によって解釈はそれぞれだと思います。
私が考える自分軸とは「Be Myself」、自分自身になる、みたいなイメージです。『他人や環境に左右されず、自分らしさを貫くための判断基準』とも言い換えられます。

自分がどんな人間か、をしっかり理解し受け容れて、その自分がどんな人生を歩んでいくか、のコンパスです。

この自分軸が明確になると、様々な特性が強化されます。

  1. 一貫した意思決定が出来る
    ―人の意見に必要以上に左右されず、「自分にとって大事なことか」で判断出来るようになる
  2. ストレスに強くなる
    ―自分軸に沿って選択・行動出来るので、納得感がある
  3. 自信が高まる
    ―「自分で選んで行動している」という実感が自信を高めてくれる
  4. 人間関係が健康的になる
    ―人に合わせすぎず、自他の境界線を保ちながら無理なく関わることが出来る
  5. 目標に向かってブレずに進める
    ―「自分にとって意味があることをやっている」と思えるのでモチベーションが下がらない

つまり、全ての判断・選択・行動の基軸が『自分』になるのです。

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逆にこの自分軸が無いと、どんな問題が起こるのでしょうか。

  • 他人の評価に一喜一憂しすぎる
  • 選択や行動に迷いや後悔が付きまとう
  • 周りに合わせすぎて意思表示できず無理を重ねる
  • 自分に自信が持てなくて挑戦出来ず満足も得にくい
  • 自分はどう生きていけばいいかが分からず、他者依存が高まる

とても窮屈で辛そうでストレスフルな姿が目に浮かびます。
何かを大きく欠いているわけでも、他の人とすごく違うわけではありません。
自分軸が無い、ただそれだけでここまで違ってくるのです。

解決志向を身につけると得られる特性

ではもう一つのテーマの「解決志向」とは何でしょうか。
解決志向とは、問題の原因探しではなく 「何がうまくいくか・どうすれば前に進めるか」 に焦点を当てる考え方です。
具体的には以下のような考え方です。

  1. 原因より「解決」に焦点を当てる
    ―「なぜ問題が起きたのか」ではなく「どうすれば上手く行くか」「希望に近づくか」に意識を向ける
  2. 小さな一歩を重視する
    ―一度に大きく変化させるよりも、日常にある「できていること」を積み上げていく
  3. すでにある「強みや資源(リソース)」を活かす
    ―成功体験、出来ていること、好きなこと、楽にこなせること、などを活用する
  4. 上手くいっていることは続ける
    ―ポジティブに稼働している行動は変えない、そうでないものを変える。変える内容は何でもいい。

つまり犯人捜しではなく出来ること探しを優先する考え方です。
そして「出来ること」とは、あくまで「自分に出来ること」を重視します。
自分が普段から出来ていることを活用して、今よりも良い状態をどうやって目指していけるか、を模索します。

自分軸同様に解決志向も「自分」が中心に据えられます。
そして出来ないことをゴリ押ししたり、全くの別人になろうとするものではありませんから、常に「自分だから出来た」を実感出来ます。

結果として自己効力感(自分が困難な状況に直面しても、それを乗り越え、目標を達成できるという確信や自信)とレジリエンス(回復力)が高まります。

解決志向を身につけると得られる特性

自分軸を構築した人が解決志向を身に着けることで、どんなスキルが高まるでしょうか。
3つ挙げることが出来ます。

①問題にこだわり過ぎず、未来の可能性に目を向けることが出来る

解決志向を身につけると、物事の見方や行動の質が大きく変わります。

まず第一に、問題にとらわれず、可能性に目を向けられるようになります。「なぜこうなったのか」という原因探しではなく、「どうすれば前に進めるか」という建設的な視点で考えられるため、悩みや不安に振り回される時間が減ります。

②小さな一歩を大事に積み重ねる力が育つ

次に、小さな一歩を積み重ねる力が育ちます。
解決志向アプローチでは、「スケール法」を用いて、日々の変化を数字で自己評価します。それも「0.01」とかでもいいのです。変化した、前に進んだ事実を大事にします。大きな変化を一度に起こすのではなく、日常の中で「できていること」「うまくいっていること」を積み上げることを重視します。


この習慣によって、少しずつでも確実に前進できる実感を持ちながら行動できるようになります。

③自己効力感やレジリエンスが高まる

そして、自己効力感やレジリエンスが高まるのも大きな特長です。

自己効力感とは、「自分には目標を達成する力がある」と信じる感覚であり、行動の意欲や持続力に大きく影響します。
そしてレジリエンスとは、「回復力」です。失敗やトラブルで落ち込んだ心も「自分はちゃんとまた元気になれる」と信じる力です。

自分にできることに目を向けて行動する経験を積むことで、「自分は困難に直面しても乗り越えられる」という確信が育ちます。
これにより、困難な状況でも落ち込まず、柔軟に回復して前に進む力が身につきます。

解決志向は、ただの考え方のひとつではなく、自分軸と組み合わせることで、人生全体をより前向きで自分らしいものに変える力を持っているのです。

【図】解決志向を身につけると得られる特性

解決志向×自分軸で人生が変化する理由

①自分らしい解決策が自然に見えてくる

自分軸を立てられると、「自分にとって何が大切なのか」を自分で見極めることが出来るようになります。
そこに解決志向の視点が加わると「どうすれば前に進めるか」と考えることが出来ます。
つまり、他人に左右されず自分らしい手段・方法・タイミングを選ぶことが出来るのです。

例えば仕事や家庭での悩みも、周囲の理想像ではなく、自分の価値観に合った解決策を見つけることができるようになります。

②行動や選択に迷いがなくなる

先ほどお話したように、解決志向は小さくても変化を重視します。
ただ、時に「この変化の仕方でいいのだろうか」と悩むこともあります。
自分軸があると、自分の小さな一歩が「この方向で合ってる!大丈夫!」と判断することが出来るので、迷いが減っていきます。

「やってみよう」と思う行動も、自分らしさに沿っているためスムーズに前に進めることが出来ます。

③人間関係がより前向きに変化する

自分軸を立てるということは自分の価値観を持っている、ということです。ですから他人に必要以上に合わせすぎることがなく、自分の意見や考えを大切にできるようになります。
更に解決志向は自分の持っているもの(リソース)・出来ることを大事にして、それを活用して前に進もう、という理論です。これが身につくと、他者に対しても同じような目を向けることが出来、相手の強み・出来ていることに気づいたうえでコミュニケーションをとることが出来ます。

結果として、関係性が「問題の押し付け合い」ではなく「一緒に解決を見つける」ものに変わります。

つまり、自分軸があることで「自分らしい方向性」がブレず、解決志向があることで「前に進む力」が育ちます。


この相乗効果によって、人生がより明るく、自分らしく、希望を持って歩めるようになります。

今日から始める「解決志向」の第一歩

では具体的に今日から出来ることをご提案します。
ポイントは「小さな一歩を大事にする」です。

①自分の強みを書き出してみる

自分が持っている「できること」や「得意なこと」を紙やスマホに書き出します。

  • 人の話を聞くのが得意
  • 細かい作業を正確にこなせる
  • 落ち着いて判断できる

小さなことでもOKです。書き出すだけで、自分には前に進む力があると実感できます。

②うまくいっていることに目を向ける

日常の中で、「今日はこれがうまくできた」「少し前より前進した」と思えることを意識します。

  • 朝起きて掃除ができた
  • 会話で相手の気持ちに共感できた
  • 新しいアイデアを思いついた

「できていないこと」ではなく、「できていること」に目を向けることがポイントです。

③「できていること探し」を習慣にする

①②を毎日3分~5分で行う習慣を作りましょう。

  • 就寝前に今日の「できたこと」をノートに書く
  • スマホのメモに3つ書き留める
  • 家族や友人と「今日うまくいったこと」をシェアする

小さな成功体験を積み重ねることで、自己肯定感や行動力が自然と育ちます。

自分軸があるから「自分らしい方向性」がブレず、解決志向があるから「前に進む力」が育ちます。


まずは今日から、自分の強みや小さな成功に目を向けて、できることから一歩踏み出してみてください。

【図】今日から始める「解決志向」の第一歩

まとめ

自分軸を持つことは、人生の羅針盤を手に入れることと同じです。
「自分にとって何が大事か」「どんな生き方をしたいか」が明確になることで、意思決定や行動にブレがなくなり、ストレスや不安も軽減されます。

さらに解決志向を身につけると、「問題の原因」ではなく「どうすれば前に進めるか」に意識を向けられるようになります。
小さな一歩を積み重ね、できていることや強みを活かす習慣がつくことで、自己効力感やレジリエンスも高まります。

自分軸と解決志向の両方を持つことで、行動や選択に迷いが減り、人間関係も建設的になり、人生全体がより前向きに、明るく、自分らしく歩めるようになります。
今日から小さな一歩を踏み出すだけで、確実に変化を実感できるでしょう。

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