「第3の顔」持っていますか?
仕事で辛い時は、家庭が救いになります。逆もまた然りです。
それは、仕事と家庭で、それぞれ「違う顔」を持って役目をはたしているからです。
では、2つの内1つに救いを求めて、それがさらに辛くなったらどうなるでしょう?
逃げ場や救いが無くなってしまいます。
大事な仕事・学校・家庭を守るため、自分の心を守るために、「第3の顔」を持ってバランスを取ることをおすすめします。
1.第3の顔とは?
まず誰でも、2つの顔は持っているでしょう。
1つ目は「公的」な顔。仕事上、または学校、地域など、「外」へ向けている顔・自分です。
2つ目は「私的」な顔。つまり家庭や家族へ向けている顔・自分です。
この2つが完全一致する人は中々いないと思います。
では、第3の顔とは?
第1・第2のいずれでもない顔・自分、ということです。
なぜ3つ目が必要なのでしょうか。
それは、バランスをとるため、です。
例えば仕事と家庭の二つの顔で生活している場合。
仕事で何か問題が起きて、精神的に辛くなったとき、もう一つの顔(家庭)を充足させることでバランスを取ろうとします。
それ自体は自然なことですが、仕事での不足が大きすぎると家庭で補充しようとする分も過大になり、家族への負荷になりかねません。
更に、一定期間家庭への比重が大きくなり、それなりの役割を得た後でまた仕事への比重が大きくなったとしたら、家族から期待されていた役割を果たせなくなります。
仕事と家庭、二つを両立していくには、「もしも」の事態にバランスを持たせるための「バッファー」(余裕、緩衝)が必要なのです。
それが、「第3の顔」になるのです。
2.第3の顔の3条件
第1・第2の間のバランスを取るための「第3の顔」には、3つの条件があります。
①自分に役割がある
その場に「自分だからできる」「自分に割り当てられている」役割、立場があることがおススメです。
それによって「もしも」の事態の自分の心の支えになります。
②第1・第2の関係者がいない
つまり普段の自分とは隔絶された場・関係ということです。
その中で持つほうが、問題が起きている顔の影響を受けずに済みます。
③人に話せる
第1・第2とは関係ないもの、とはいえ、人に話せないような顔はNGです。
具体的には、違法性のあるもの、反社会的なもの、倫理にもとる行為、などです。
3.第3の顔の探し方3つ
では、今は無い「第3の顔」をどうやって探せばいいでしょうか。
ポイントを3つご紹介します。
①好きなこと(趣味)+3条件を満たすもの
何かしら趣味や好きなこと、リラックス手段があると思います。
その中で<第3の顔の3条件>を満たすものを選び、拡張してみましょう。
例えばネイルが好きな女性なら、思い切ってネイルアートを自分で勉強して他人に施してあげられるくらいにまでスキルアップする、とか、読書好きな人は読書会に参加したり、朗読ボランティアをやってみる、などはどうでしょうか。
②メンバー募集中のグループから探す
SNSはすでに若い人だけ・ネットが好きな人だけのものではありません。何かしらのツールを使ったりアカウントを持っている人は多いでしょう。
その中には様々なグループが設立されています。Facebookなどが代表例です。
気軽に参加できますが、管理者によりきちんと参加ルールが設けられているグループなら無法化することもありません。
③人目につく場での活動
第1・第2の顔と無関係、と考えると、範囲が狭まったように感じるかもしれませんが、意外とそうでもありません。世界は広いです。
ボランティア、小説等の作品公募、SNS発信などは、リアルな生活では出会えなかったような人達やジャンルとの出会いに繋がります。
4.第3の顔を続ける時のポイント3点
①やってみて「違う」と思ったらやめる
無理に続けてもストレスになったら意味がありません。あくまで第1・第2に何かあった時の緩衝地帯です。
これだ!と思うものに出会うまでコロコロ変えましょう。
②第1・第2とのバランスをとる
第1・第2とブッキングすることもあるでしょう。その時は優先順位に要注意です。
③コストをかけすぎない
優先順位の話にも関わりますが、お金・時間・体力を第3にばかり注ぎ込むと、本来の顔である第1・第2から、第3の顔が悪者扱いされかねません。
のめり込み過ぎに注意しましょう。
5.こんなところで探してみては?
蛇足ですが、お薦めサイトを3つご紹介します。
≪こくちーず、Peatix≫
各種セミナー情報が掲載されています。
中には無料、オンライン開催も多数あるので、見学には丁度いいかもしれません。
≪Yahooボランティア≫
日本全国の情報が掲載されています。
≪趣味探し.com≫
ジャンルだけでなく人気ランキングも掲載されています。
第1・第2だけを行き来することが駄目なわけではありませんが、2つでバランスを取ろうとすると、残った一つへの比重が大きくなり、場合によっては「依存」状態を生みかねません。
「3」というのは古来バランスの良い数字です。
自分自身のバランスを保つためにも、仕事でも家でもないもう一つの「自分」を探してみませんか?