悩みが複合化している場合の対処法
「〇〇の解決法/対処方法」をインターネットで調べるとたくさん情報がヒットします。
どれも参考になるものですが、自分にドンピシャなものって中々無いのではないでしょうか。
なぜなら、自分の悩みは様々な要因が絡まって複合化しているからです。
要因が複合化した悩みへの対処のコツは「解決志向」です。
1.1対1なら対処法はたくさんある
例えば「うつ病になったらどうする?」という悩み。
まずは休養をとって、生活リズムを崩さないよう気をつけて、主治医の指示に従って服薬する、などの一定の基本ルールがあります。
悩みがうつ病だけなら、1つの対処法である程度は解決へ向かうでしょう。
2.悩み(原因)が複数ある場合の難しさ
では、うつ病だけでないとしたら、どうでしょうか。
例えば夫がうつ病、息子が不登校、母親が認知症で、自分だけではすべてに手が回らない。
または妻がうつ病と発達障害的症状と更年期障害を併発している場合など。
うつ病についての対処をするだけでは、十分ではないことは明白です。
そして、今自分が解決したいと思っている「複合化した悩み」と同じ経験をしている人や、その経験談、解決法を探すのはほとんど不可能でしょう。
例えば病気の名前だけは一致しても、家族の性格や生活環境は十人十色ですから。
3.複数あるなら「原因追及」はしない
何か問題や悩みが生まれた時に、「なぜこうなった」と原因を考えるのはごく自然な流れです。
「なぜ」を答える練習を、学校時代にずっと繰り返してきたからです。
しかし、実生活で原因追及をしても、いつの間にか「犯人捜し」や「責任の在り処」を探すことに目的がすり替わってしまい、どんどん時間が経って疲れた上に具体的な解決法に繋がらない危険が高いです。
なぜうつ病になったか?→上司と合わなかった→今の会社に就職したから→第一希望の会社は落ちたから→もっといい大学に行けばよかった→高校時代に受験勉強頑張らなかったから→中学の時部活ばかりしていた→昔から勉強は苦手だった…
となると、振り返りにはなりますが、有効な解決策へつなげるのは難しそうです。
原因を考えるなら、「うつ病である」というところで留めておきましょう。
4.原因追及ではなく「解決志向」で対処する
「解決志向」とは、「解決した状態」を想定し、そこへ向かうための方法を考えることで問題に対処する考え方です。
流れとしては
- 悩み・問題が解決した状態を想定する
- <1>になるために必要なものは何か考える
- 自分の中にあるリソース(資源)を探して活用する
- 細かく検証しない(原因追及にすり替わってしまう)
→上手くいった!→続ける
→ダメだった… →止めて違うことをする(何でもいい)
です。
解決方法は意外なところに隠れています。
今の時点では想像もしなかったようなものが、1か月後には一番頼りになる対処法になっている可能性もあります。
そうした可能性を潰さないためにも、解決志向で取り組むことをお薦めします\(^o^)/