承認欲求が悪者扱いされるワケ
昨今よく悪い意味で耳にすることが増えた「承認欲求」。
しかしこれ、本来は心理学者マズローが唱えた「欲求階層説」の中の、ステップの一つにすぎません。
なぜ、持っているとだめなもの、のように思われるのでしょうか。
承認欲求の中身は2つ
本来、承認欲求には
- 他者から認められたい、名声・賞賛を得たい
- 自立性を確立したい、自己尊重、スキルや知識の獲得
が両方含まれています。
それが、①ばかりがクローズアップされてしまった結果のように思います。
他者からの承認は「ご褒美」に過ぎない
「人から認められたい」「褒められたい」「尊ばれたい」と思うのは自然なこと。
しかしこれは「ご褒美」にすぎません。
他者からの称賛が欲しいのに、
「私を褒めて」「認めて」「すごいでしょ!」「私が一番!」を
繰り返し過ぎた結果、批判を集めてしまうという逆効果に陥ってしまいます。
本末転倒ですよね。
承認欲求自体は悪いものではない
「仮の称賛」を得ても承認欲求は満たされません。
不満だけが残ります。
しかし、それは「承認欲求」そのものが悪いことではないのです。
「自立性」「スキルの獲得」「自己尊重」を目指し、
他者からの承認はその結果に過ぎないと知っていれば、
周囲から批判を受けるような振る舞いに繋がることはないはずです。
承認欲求の上位には「自己実現欲求」が待っています。
本来の承認欲求に正面から取り組んで、次の「自己実現欲求」へ進みたいですね。
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