【経験談②】夫、メンタルクリニックを初受診
※経験談ですので、現在の専門職としての知見や立場は一切考慮しておりません。
さて、経験談2回目です。今回は「初受診」の時の話。
受診前に、夫の会社の上司の指示で、会社が契約している産業医の先生のところへ行き、その後メンタルクリニックを受診しました。
最初の産業医との面談から私も同行しました。ちなみに自ら「行く」と言ったのではなく、「一人じゃ不安だから一緒に来て」と言われてついて行きました。
自宅から車で2時間近くかかった覚えがあります。遠かった(汗)。
産業医との面談
正直ほとんど記憶がないです。1回しかお会いしてませんし。
事前に会社から情報が行っていたのか分かりませんが、夫がつらつらと自分の状況(眠れない、会社行けない、行こうとするとお腹痛くなる、半年前くらいに激しい頭痛で脳外科受診した、食欲もない、何も楽しめない、酒ばかり飲む)を説明していたのを覚えています。
一人じゃ不安と言っていましたが、私は聞いていただけと記憶しています。
先生は、うんうん、聞いていて、多分15分くらいでしたか、話を聞いてくれた後で
『抑うつ状態ですね。会社は休職しましょう。紹介状書くので別の病院受診して診断書書いてもらってください』
と言いました。
休職、と言われたことで、二人してほっとした覚えがあります。ただ私は、毎朝玄関でへたり込む夫を見るのが辛かっただけなので、休職というのが一体何を意味するのかまで考えていませんでした。
メンタルクリニック、初受診
産業医にもらった紹介状を持って、初めてメンタルクリニックへ行きました。私も同行しました。
これもまた家から遠くて…。自宅と夫の会社の通勤経路の中間地点みたいな場所だったのですが、電車に乗れる状態ではない(夫が)ので、車で行きました。でもやっぱり片道1時間以上、しかも都内なので駐車場混んでるし高いし…。
院内に入ると、待合室一杯に患者さんが座っています。皆俯いてました。今から20年くらい前ですから、心療内科の数もずっと少なかった時代です。でもうつ病は爆発的に増える直前でした。
初診の先生は若い男性医師。いかにも「医者」というイメージの、冷静で知的な雰囲気。
夫は産業医で話したことを少し整理しながら伝えました。先生もうんうん聞いてくれました。妻が同席することも快く許可してくれました。
でもずーっとパソコンの画面を見たままでした。
夫はそれが一番ショックだったようです。せめて顔色を見るなり、「辛そうですね」の一言があっても良かったんじゃないか、と、帰宅後漏らしていました。
初診時の診断書は「抑うつ症状」、しかしもっと続くようなら病名は変わります(要するにうつ病になる)と説明され、抗うつ薬と睡眠導入剤を処方され、また1週間後に来るように、と言われて終わりました。
そして、この先生から「うつ病が治るまでは、退職は絶対しないように」と言われました。このことが私達夫婦の足かせになりました。
受診してどうだった?
この先生には多分1年半くらいお世話になった気がします。
会社の産業医経由の紹介だったこともあって、律儀な夫は転院を考えられなかったのでしょう。
私もまったく知識がなく、不安と生活を守る忙しさに気を取られていたので、あまりよく覚えていませんが、「メンタルクリニックと言いながら随分冷たいんだな」という印象が強かったです。
この後、行くたびに薬の量と種類が増えていきました。最終的には1回で10錠以上(もっとかも)飲んでいました。
一番変更が激しかったのは睡眠導入剤ですね。何種類飲んだんだろう。
今は処方を推奨されないベンゾジアゼピン系も、もちろん含まれてました。
しかし、私も夫もまだ病気への知識が浅く、先生の注意事項「お酒はNG」を守りませんでした。
分かっていましたが、夫の状態は、飲まないではいられない状況だったようです。
500ml缶6本パックを、1日で飲んでしまってました。そりゃ、体に負担もかかるし、薬の効き目もイマイチになるはずです。
ただ、アルコールの禁を破っていることを軽く見て、逆に「うつ病は治らないのでは」と、お互いに不安を強くしていった時期でした。
毎週の通院がとにかく苦痛でした。
遠いし、道混んでるし、薬局でも待たされるし(病院でも待つ)、自立支援医療の申請(通院半年後くらいにこの制度を教えてもらい、申請しました。金銭的にはとても助かりました)をするまでは毎週のようにお金が飛んでいくし。
夫は服薬がルーズだったし…。
教訓
- 病院は通いやすい場所を探しましょう。紹介状を書いてくれると言われたら、その希望を伝えて照会先を探してもらいましょう。
- 医師からの指示や注意事項は、眉唾だと思っても従いましょう。特に薬に関することは。
- アルコールの量に気をつけましょう。毎日服薬した上でアルコールまで摂取したら、肝臓がボロボロになります。
実際の経験談をリアルに知り深刻な状況に驚かされました。
私は全く経験ないのでどのように対処していいのか全くわからないことでしたが詳しく手引書のようなマニュアルですね。
このようなマニュアルを初めて読ませて頂いてどのように接したら良いのか
すごくわかりました。
私にとっていざと言う時の手放せないマニュアルになりました。
興味深く読ませてもらいました。
教訓の3点 これがポイントですね
初めてのことならどうしていいか分からず困り果てるばかりと思います。
すごく参考になりました。